カテゴリ:日中時事
夫に、尖閣諸島は確かに中国のほうが先に発見し、
命名し、利用していた島かもしれないけど、 国際法廷の判例からみると、 中国のものだとはいえない、という話をすると、夫、 「日清戦争で負けが確実になり、 本土さえ守れないボロボロの状態の時に、 日本が釣魚島に乗り出してきて、 無主地だと言って中国の領土を不法に占領した。そして 『日本は、尖閣は自国の領土だと宣言した後、 もう長いこと実効支配を続けている。 だからこの島々はもう日本のものだ』 という。そして、 『おまえらが長いこと抗議の声を上げなかったからいけないんだろ。 主権の宣言もせず抗議もしなかったってことは、 その領土を放棄したってことだ』 という。 そんな手前勝手な理屈があるか。 抗議しなかったのが悪い、 重視してなかったのが悪いと、 何でも中国が悪いようにいうけど、 そもそもそっちが 他人の領土をかすめとったのが悪いんじゃないか。 どっちが本当に悪いか考えてみてくれ」 と悔しそうに言うわけです。 でも、領土組み入れで、たとえ日本が機に乗じて 中国の息がかかった島をうまく自分のものにしたのだとしても、 今となってはもう、名実ともに日本のものだと つばめは思うのですが、夫にはその現実は 心理的に受け入れがたいようです。 それ以上話すと、本当に喧嘩になってしまいそうだし、 つばめも夫も、どれだけ情報を集めても 事の真相を知ることができるわけでもありません。 だいたい、島がどっちのものだとしても、 私たちの生活にはまったく関係のないことなので、 それ以上討論することはやめにしました。 つばめは自分が見知ったことを夫に言ってみて、 夫がどう思うか知りたかっただけなのですが、 同じ事実を前にしても、 中国人と日本人では感じ方も違うし、 人によってもどう受け取るかということは様々です。 結局、人は自分の信じたいことを信じるだけで、 説得して人の考えを変えるということはできないのだと知りました。 自分の見知ったことをまるで正しいかのように言って、 夫を説得しようとした自分が間違っていたと思い、 不快な思いをさせたことに対して夫にあやまりました。 これからは、家庭で政治問題について話すのは 控えようと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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