つばめ、先日の「日本人は反省を忘れていないか
（後に「9.18の日につばめが感じたこと」に改題）」
という日記について、反省しています。
つばめとしては特にセンセーショナルな内容を書いたつもりはなく、
その後自分のブログを開くこともなく、
翌日も子供を連れて外に遊びに出ていたのですが、
日本の友人からの電話で、「ブログがすごいことになってるよ」
と聞かされ、子供が寝た隙に慌ててブログを開いてみると。。。。
コメント欄が炎上していました。
いつもなら1，2件のコメントがつくのがいいところなのに、
この記事には50件近くものコメントがつき、
しかも大半が否定的意見でした。
どうもつばめは自分の思いよりも断定的に書く癖があるようで、
「日本人は反省を忘れていないか」という題名からして
ちょっと行きすぎていて、この日記を読んだ方には、
「自分が責められている」と不愉快な
気分にさせてしまったのではないかと思います。
実際は、
「今日本は、中国にやられている！という被害者意識がすごく
強くなっているけど、よく考えたら9.18の日に起こった事件と
尖閣の件は、事件の重みが全然違うよね。
せめて9..18が何の日だったかぐらい思い出してもいいんじゃないかな」
という、つばめ自身が9.18に中国民衆に何かされないかと
被害者っぽい気分で一日を過ごした後、ふと思った感想を
自分への戒めも込めて書きたかっただけなのです。
コメントの中で、歴史問題と領土問題をからめて書くのはおかしい
というご指摘があったのですが、
つばめが言いたいことはあくまで、9.18の日に起こった事件と
尖閣の件は、事件の重みが全然違うということであって、
日本は過去に侵略戦争を行ったから、
領土問題で譲歩すべきだなどとは全く思っていません。
むしろ、歴史問題と領土問題は別問題であるのに、
日本は過去の過ちを反省していないから、というのを理由にして、
領土問題における自国の行動を正当化するやり方には、
大変反感を覚えます。
どうもこの日記は、読者に「極左」とか
「中国に対して負い目を感じている」とかいう
イメージを与えたようですが、
つばめの考えは確かに右ではないかもしれませんが、
「極」とつくほど左に傾いているわけでもないと
自分では思っています。
ブログ読者の中には満州で生まれ育った方もいらっしゃり、
つばめが反省しているのは、つばめの日記の内容が、
そういう当事者の方を傷つけたのではないかということです。
今回の日記には数多くのコメントをいただいたわけですが、
いつもはよくコメントを下さるその満州生まれの方からの
コメントはありませんでした。
思えば、過去の戦争をああだ、こうだと
議論している人の多くはつばめも含めて戦後生まれであり、
本当に戦争の一線に立った人や、戦争時代を経験した人は、
もっと静かで、自分の中にいろんな思いを閉じ込めている
のではないかと思います。
つばめは、新疆ウイグルのハミという地区を旅行した際、
草原で羊飼いのおじいさんに日本語で話しかけられたことがあります。
驚いて、どこで習ったのかと聞くと、
戦前、満州に住んでいて、小学校で習ったというのです。
日本は戦争時代に、中国の人にいろいろひどいことを
したのではないですか、と聞いてみると、
そのおじいさんは、「もう過ぎたことです」と
一言言うのみでした。
被害者であったはずのおじいさんの
そういう静かで達観した態度を思うにつけ、
いろいろ議論するのもいいけど、
このような当事者の話にこそ真剣に耳を傾け、
過去に不幸があったとしたら、
どのような過ちがこういう不幸を産んでしまったのか、
過去の歴史を真剣に学び続け、その過ちや不幸を
再び繰り返さないようにすることが
大切なのではないかと感じています。
→９月29日「つばめのブログは中国擁護＆日本批判！？」につづく。
