9月30日から中国は長期休暇に入っています。
そして、休暇一日目、日本の尖閣国有化以来初めて、
中国青年新聞に尖閣諸島の記事が全く載っていませんでした。
中国は、この中秋&国慶節のお祭りムードを境に、
尖閣諸島の件についてはひと段落させるつもりだと思います。
つばめも、尖閣・歴史関連の日記は、
今日でひとくぎりさせたいと思います。
先日、「つばめの日記は中国擁護&日本批判!?」で、
いただいたコメントへのつばめの返答をさせていただきましたが、
読んだ方の多くはすっきりしない気分が残ったのではないでしょうか。
それは、
過去、天安門事件などで中国人を大量に虐殺し、
チベット問題、南沙諸島、尖閣諸島等のやり方を見ていると、
平気で嘘ついて国民を洗脳するわ、
国連会議では堂々と虚偽の演説をするわ、
国があおってデモは起こすわ、
政府に都合の悪いことは一切報道しないという不条理な言論統制はするわ、
とにかくろくでもない。
こんな国に下手に謝ったら、
それこそいいように利用されるだけだ。
というような思いではないかと思います。
つばめもその気持ちはとてもよく理解できます。
でも、考えてみてください。
中国が皆さんの言うように無茶苦茶だとして、
それを言ったところで何になるでしょうか。
日本が中国に干渉して、その現状を変えられるわけでもありません。
(変えられる部分があったとしても、ほんのわずかでしょう)
日本が今考えなければならないのは、
では、今後中国と付き合わずにやっていけるかということです。
これは、だれがどう考えてもNOだと思います。
であるならば、いかに戦略的に中国と付き合うかを
真剣に考えることが重要なのではないでしょうか。
被害者であるという歴史を外交カードとして使う中国は
許せない!と感情的になるのではなく、
どうやったら、その外交カードをできるだけ切らせないようにするか、
ということを冷静に考えないといけないと思います。
日本は、中国政府に批判の矛先が行かないための
スケープゴードとして利用されているから、
反日は半永久的に続くと考える人もいますが、
それは状況次第だとつばめは考えます。
中国政府は日本と違って、常に利益を考えて動きます。
もし、今日本と友好的な関係を築くことが重要であると考えたなら、
ピタッとすべてのメディアの日本批判をやめさせる、
あるいは手加減するということだって瞬時にできるのです。
だから日本は、中国にとってなくてはならないパートナーで
あり続けようとすることが、結局日本にとっての国益にかなうと
つばめは考えます。
もうひとつつばめが思うことは、
日本は中国をもっとよく知ることが必要だということです。
皆さんがこぞって挙げるような中国のろくでもない面というのは、
もちろん中国にあるわけですが、
それが中国のすべてではないということです。
個人なら「私は中国も中国人も嫌いだから付き合わない」
と言うことはできるかもしれませんが、
日本は国として今後も中国とお付き合いを
続けないわけにはいかないのだから、
もっと中国のいろんな面を知り、中国や中国人の
行動様式や思考回路を知ることが、
日本の国益のために重要だと思います。
どうせ付き合わなければならない国なら、
お互いWinWinの関係を築くのがいいのはいうまでもありません。
そのためにも、頭の中だけで中国をとらえるのではなく、
民間交流を含め、より多くの日本人がより多面的に中国を理解し、
より多くの中国人が日本のより様々な面を理解することが
必要だと感じています。
P.S.なお、つばめの一連の日記への大量のコメントから、
今の日本の世論の雰囲気が伝わってきたと書きましたが、
このコメント欄がそのまま日本の世論と一致しているとは
決して思っておりません。ただ・・・、本当に驚きました。