カテゴリ:日中時事
今月19日の韓国大統領選挙で朴槿惠が当選し、
来年2月より次期韓国大統領になることが確定しました。 朴槿惠は今年60歳。 大統領だった父、朴正熙が公の席でスピーチを行う際に 大統領夫人として同席していた母が朝鮮人に射殺され(1974年)、 当時22歳だった朴槿惠は、留学先のフランスから帰国し、 その後、父が側近に射殺されるまでの約5年間、 母に代わってファーストレディーの座を務めます。 父が暗殺された後の朴槿惠は、1997年に45歳で政壇に戻るまで、 約18年間も政治の第一線を離れます。 長らく朴槿惠と仕事を共にしてきたある官僚の話によると、 彼女はまるで何重もの鎧を身にまとっているようで、 誰をも信頼するに足ると感じていないように見え、 それで彼女は“氷の王女”と呼ばれていたとの話。 1997年に政壇に戻った朴槿惠は、ハンナラ党(後にセヌリ党)において 副党首、党首をつとめ、5期連続で国会議員に当選し、 “選挙女王”と称されます。 今回の大統領選では、 「私には両親もおらず、夫もおらず、子供もいない。 国が私の身をささげる唯一の対象です」 と訴え、全国民の直接選挙である 韓国大統領選で勝利を勝ち取りました。 朴槿惠は、伝統的韓国女性の優しさや落ち着きと、 父から譲り受けた鉄の意志を兼ね備えていると 言われています。 両親ともに政治のいざこざから暗殺されており、 大統領という座が、命の危険にさらされる 危険性があるポジションであることは、 朴槿惠自身、身にしみて知っていることでしょう。 事実朴槿惠自身も、かつて暴漢に 顔を刀で切りつけられたこともあります。 命を賭して大統領選に立候補するには、 それこそ鉄のような強い信念があるに違いありません。 経歴を見ておおーっ、と思ったのは、 朴槿惠は英語のみならず、中国語に精通しているということ。 1987年に台湾の台北文化大学で名誉文化博士の学位を取得しており、 中国哲学を好むという朴槿惠、 昨年11月に中国を訪問した際には、 原稿なしで3分間近くのあいさつを行い、 中国語でインタビューを受けました。 これからますます中国との関係が重要となってくる時勢に、 中国語ができるというのは、プラスに働くのではないでしょうか。 お隣の国の初☆女性次期大統領、 どんな活躍をするのか、注目したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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