カテゴリ:日本語研究・日中対照研究
実は、自分が研究したいと思っているテーマはすでにあり、
それで要旨は提出し、発表することになったわけですが、 その時点でまだ、きちんと先行研究すら調べられていませんでした。 研究テーマを決める際に、先行論文をきちんと調べ尽くしている というのがあるべき姿なのでしょうが、 つばめの場合、とにかく応募してみようということで要旨を提出し、 発表機会をいただいてから、慌てて先行論文を調べにかかっている という始末。 だから、先行論文を調べながら、実はドキドキしていました。 先行論文に自分の研究しようと思っていることが全て書いてあれば、 自分がやろうとしていることは全く意味をなさないので、 発表テーマ自体がおじゃんになる可能性があるからです。 そんなわけで、先行論文が見つかってほしいような、 ほしくないような、複雑な気持ちだったわけですが、 見つかった2本の論文には、私が知りたいと思っていたことが かなり書いてあり、私にとって非常にありがたいものでした。 そして、先行論文の後ろには参考文献リストというのがついており、 一体何を見たらよいのか見当もつかなかったつばめにとって、 一気に見通しが開けた感じがしました。 何もないところで、雲をつかむような感じだったのが、 先行論文が何本かあるだけで、こんなに見通しが立つものなのだと 驚きました。 中国に戻ってから、発表まであと十数日となっていましたが、 日本でコピーした論文や書籍を読み、 それに乗っかるような形で自分の考えや気づきを加えて、 なんとか発表PPTを作りました。 そのPPTをSさんに見ていただいたのですが、 初めて作った私の拙い発表PPTをほんの少し眺めただけで、 体裁から構成にいたるまで指摘項目を パーッと挙げてくださったことに本当に驚きました。 「プロというのはこういうものなのだ」 と心底感動しました。 私がチンタラと何か月たっても大して調べもつかない先行論文が Sさんの手にかかると1秒で出てきて、 わが身を振り返って呆然と立ち尽くすばかり。 本物の研究者とはどういうものなのかということを実感するとともに、 自分がいかに何も知らない存在であったかということに 改めて気づかせていただきました。 大連に経つ前々日には、もう一人の修士卒の友人に PPTを見てもらったのですが、 やはり私の気づいていなかったところなど 色々とご指摘くださって、大変ありがたかったです。 やはり、学部卒と修士卒とでは全然違うし、 修士卒と博士ではまた大きく違う。 それを経て、大学で先生をされているような方々というのは 一体どれだけすごいのかとため息が出ました。 そのような先生方から見れば、 私の発表など全く箸にも棒にもかからないようなものなのだと 思いますが、せっかく貴重な発表機会をいただいたので できる限りのことをやるのみです。 Sさんには、 「発表を通じて、つばめさん自身に学びがあればいいですね」 と言われましたが、 自分がいかに何も知らないかを知ることができただけでも、 すでにとてもよい経験をさせていただいたと思っています。 この年になって自分の無知を知り、 まるで18の少女に戻ったような気分です(笑)。 ↓夫と子供たちも一緒に夜行列車で12時間かけて 大連に向かいます。 子供たち、中国で初めて列車に乗り、おおはしゃぎ。 IMG_1134 posted by (C)つばめ IMG_1138 posted by (C)つばめ ↓翌朝、大連に到着。 IMG_1141 posted by (C)つばめ ↓大連、大好きな町。 IMG_1157 posted by (C)つばめ つばめは10数年前に2年ほど大連に住んでいたので、 大連駅から出た瞬間、なつかしさがこみあげてきました。 当時すでに結婚していましたが、夫は瀋陽の週末婚状態で 子供もいなかったので、独身のような自由な身で。。。 ああ、なつかしい。。(遠い目) IMG_1165 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018/08/25 12:00:26 AM
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