カテゴリ:日本語研究・日中対照研究
昨夏、大連の学会で発表した時、食事会で隣に座った先生が、
「今度泉州で翻訳学会が開催されるので、 ぜひいらしてください」 と誘ってくださったので、昨年11月、 福建省泉州で開催された中日応用翻訳学シンポジウムに参加しました。 感想を書きたいと思いながらバタバタと時は過ぎ、 今思い出そうとしても記憶はおぼろげ。 今覚えている感想はというと、、、 翻訳学シンポジウムといっても、内容はやはり 文法の日中対照研究を少し加工したようなものが多いな、という印象で、 翻訳に特化した学会という感じはあまりありませんでした。 つばめは、企業で3年間、 翻訳のネイティブチェックなどに従事してきたので、 中国語から日本語に翻訳する際の 注意事項やコツなどがあるなら知りたい、 という即効性を求める気持ちも少しあったのですが、 学問と実務というのは、なかなかすぐには つながらないものだということを改めて実感しました。 (翻訳技術講座ではないんですから、そりゃそうですよね!) そんな中で、2日目の分科会4で発表された内容は 文法論などから離れたもので、 つばめにとってはなかなか興味深いものでした。 学者のいうことは「まぁそうだわな」ということが多い なんて話を実務畑の方々からよく聞きますが、 その、「まぁそうだわな」を理論立てて証明するというのは なかなかに難しいものです。 しかし、ある一つの真理が存在するのだとしたら、 それを論文なり何かの形で記述しないと それはあいまいなままで、人類の財産とはなり得ません。 学問は、人類の進歩の歩みであり、 学者は、人類の発見を論文という財産にして この世に送り出すクリエイターであり、 これまでの人類の財産(先行研究)を知り尽くしているだけでなく、 その最先端の研究成果を超える創造性が必要とされる仕事だと思います。 「だから、実務では当然のことばかりっていうけど、 学問の歩みが遅々としたものであるのはたぶん当然なんだよ」 と大連でビジネス日本語教育に携わる友人にいうと、 「つばめ、そんな真摯な気持ちで論文執筆に取り組んでるわけ?」 って笑われました。 いやいや、つばめは一回学会で発表するだけで精も根も尽き果て、 論文の「ろ」にもたどり着いていません(苦笑)。 実務で誰も考えつかないひらめきと創造力を発揮して 大活躍される方も素晴らしいと思いますが、 今まで誰も文字に書き記していない人類にとって有用な発見を 論文という形に結実させることのできる人もまた すごいな、と憧れます。 つづく。 ↓数日前、友達と北海公園へお花見に行きました。 まだ咲いていないのもあったけど、いろんなお花があって、 北京の春を楽しみました。 白塔1 posted by (C)つばめ 白塔2 posted by (C)つばめ 北海公園1 posted by (C)つばめ 北海公園の花1 posted by (C)つばめ 北海公園の花2 posted by (C)つばめ 北海公園の花3 posted by (C)つばめ 北海公園の花4 posted by (C)つばめ 北海公園の花5 posted by (C)つばめ 北海公園の花6 posted by (C)つばめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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