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ニーハオ中国

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2021/08/25
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カテゴリ:異文化理解
昨日の記事で、
セミのぬけがらを見て騒ぐ子供を前に、

「セミは地面の下にいる時は、おいしいんだよ」

と言って聞かせる夫にびっくりした話を書きました。



わたしの第一の反応は、

「えーーっ、そこで子供にそんなこと言う!?」

これはもう、自分の想像外の発想に出会った時に
まず驚かない人はいないでしょう。

その後、少し冷静になって、
この想像外の異文化的発想を
自分の中でなんとか消化しようと試みます。

まず、

「この人は、わたしの父と同世代なんだ。
 このセリフは父なら言いそうだ」

と考えます。
実は夫はわたしより2歳年上なだけなのですが、
子どもの頃に飢えを経験した世代。
日々飢えて過ごした幼少期の思い出があるところが、
戦前世代の父となんだか重なって見えるのです。
セミの幼虫だろうがバッタだろうが、
口に入れられるものはなんだって口にして
命をつないできたのです。

まぁ幼い頃にセミの幼虫を食べたかどうかは不明ですが、
夫のあまりに現実的な言葉に接するたび、
わたしが小動物や昆虫などを見て、
「虫さんはね~」と勝手に擬人化して物語を作っちゃうほうが
浮世離れ、というか、豊かで恵まれた環境で育った人間の
発想なんだな、ということに改めて思い至ります。

とにもかくにも、夫のほとんど理解不能な発言を
父という身近な存在に引きつけて考えることで、
一瞬はるか遠くに感じられた夫の存在が
再びぐんと身近なものに感じられる、
という効果があります。

つづく。





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Last updated  2024/04/14 06:09:30 PM
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