『容疑者xの献身』 東野圭吾
映画を観てから読むか、読んでから観るか悩んでたけどやっぱり買ったら読んじゃうのよね秋に映画が公開される『ガリレオ』シリーズの長編作の、『容疑者xの献身』です。東野さんはこの作品で直木賞を受賞されたんですよね。お話の方は天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女達が前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、かつての親友である物理学者の湯川学がその謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。 直木賞受賞作とは相性の悪い私ですが、これは面白く読めましたでも半分いかない辺りでトリックがわかっちゃった東野さんって凄くフェアな作家さんで、大抵伏線をどこかに仕込んでいるんだけど、ある1文を見た時にずっと気になっていたフレーズがあって、それがやっぱりキーポイントでした。なのであまり「やられたぁっ」の喜びは味わえなかったけど、その部分を除いても、不器用な男の間違った愛情の深さに切なさを感じさせられてしまいましたが映画の前売り買っちゃったし、早く公開にならないかなぁ犯人役を演じる堤真一さん、冴えない中年男を演じるために、自ら生え際の髪の毛を抜いたんですって役者さんって凄いなぁ。。。660円