安倍・憲法・自衛隊・平和
安倍氏が、25日、都内の講演で、自衛隊の海外派遣について、自らが首相に就いた場合、政府の判断で随時、派遣を可能にするための法整備を取り組む考えを明らかにしたらしい。安倍氏は日本をどうするつもりなのかと思う。「政府の判断」って言っても自主性がなくて、米国の言いなりな国に「政府の判断」ってあるのか。諸外国にとっては単に米軍が増えるとしか思っていないのではないか。安倍氏は自衛隊の海外派遣について、恒久法(自衛隊の海外派遣に当たり、その都度、根拠法を制定して対応している現状を改め、恒久的に国際平和活動への協力を可能にする法律)制定を目指すらしい。国連決議がなくても多国籍軍への後方支援を可能にし、自衛隊による治安維持任務を認める自民党防衛政策小委員会の案を軸に調整に入りたい考えがあるようだ。 安倍氏は「平和」の意味をわかっているのだろうか。米国の押し付けがましい民主主義が全て正しいと思っているのだろうか。米国のやっていることは単なるマーケットの拡大であって、真の平和や平等をもたらすものではないと考えたことはないのか。もし安倍氏が首相になり、自衛隊の海外派遣が判断力の無い首相により行われ、平和という名の下で日本の自衛隊が戦争に参加すること繰り返されるなら、そんな日本に一体誰が誇りを持てるというのか。これまでのことは特例として、もう少し憲法第9条を大事に考えて欲しいと思う。理想主義でいいじゃんか。理想を目指さずに何を目指すのか。