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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8531)
カテゴリ:作詞スクール
まあ、「悲しいかい?」と言ったのですが・・。 前回解説した、「神田川」の2番の歌詞。 僕は、間違えて覚えてました。 指摘を受けて、もう修正しましたが、 その間違えてた箇所。 ♪ あなたは 私の 指先見つめ ♪ 悲しいかい って聞いたのよ 上が正しい歌詞ですが、この部分を ♪ あなたは 私の 指先見つめ ♪ さみしいかい って聞いたのよ と、最初書いてしまいました。 「悲しい」と、「さみしい」の違いなのですけど・・・。 僕の解説は、「さみしい」だと思って書いているので、 じつは、少し違和感があります。 気づかれた方、いらっしゃいますかね? で、思い出したんですよ。 昔、この、「悲しい」と「さみしい」で、 大議論があったのを。 僕は、「さみしい」とするべきだ派、でした。 今の皆さんは、どう思われますかね? では、「悲しい」と「さみしい」の違いを、 解説しますね。 ♪ ・・・指先見つめ 悲しいかいって 聞いたのよ ♪ ・・・指先見つめ さみしいかいって 聞いたのよ 一見、「悲しい」でも「さみしい」でも、 ほぼ同じように思われるかも知れませんが、 「悲しい」と「さみしい」では、 全然違います。 僕が、解説で述べたような解釈なら、 「さみしい」とした方が、しっくり来ます。 つまり、指に指輪がない、生計が成り立たなくて 結婚できない、という意や、 貧しくて、旅行にも行けず、 いつも部屋に籠りっきりの生活が 辛くはないかい? といった意なら、 「さみしい」とした方が、良いのです。 「悲しい」という言葉を使うと、どうなるか。 「悲しい」とすると、どんなに小さくても 出来事が必要になります。 歌詞の背景に、ストーリーが発生します。 「神田川」の場合であれば、 育てていた花が枯れてしまった、とか、 エサをやっていたノラ猫が死んでしまった、とか、 小さな悲しい出来事が直前にあった、予感がします。 あるいは、2人は駆け落ちでもして逃げて来て、 人目を忍んだ生活を余儀なくされている、 といったストーリーを感じさせます。 ほんとの映画の1シーンのようで、 後ろに長いストーリーが出来てしまうのです。 しかし、「神田川」は、ドラマの主題歌ではなく、 1つの歌の作品ですから、そんなに意味を広げては拙い、 というのが、僕らの主張でした。 「かぐや姫」は、知ってますが、 「神田川」の作詞者については、 僕はよく知りません。 「南こうせつ」が書いたのではない、 ことは、わかります。 解説したように、本物の詩人というか、 いわゆる作詞家が書いた作品、 という感じがします。 まあ、時代的に、学生運動や「同棲時代」なんかが 背景に隠されているのかも知れませんが、 良い作品なだけに、その詞が 普遍的なものであってほしい、と思うのです。 「神田川」を聴く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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