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2018.02.13
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カテゴリ:歴史・文学など
​​​​​​昨日は、朝からずっと雪がふっていました。10時過ぎに少しだけ雪がやんだので、二階の洗面所の窓をあけて記念撮影。



まあ、きれいな青空です。

でも、この後また雪雲が出てきて、あとはずっと夜まで雪が降り続いていましたよ。それでも、北陸とは違い、地面の雪はすぐにとけて、まったく積もりません。

日差しのおかげで、地面が暖まっていたのでしょうか・・・



ここで、またまた文鳥sの写真を。


私がいつも座っている場所から撮りました。二羽とも、私が作り替えたT字型止まり木がお気に入り。かごの上の方でのんびりできるので、ずっとずっと私の方を見つめています。で、私が振り向くと、ピッと鳴いたり、少しだけジタバタして「出して」アピール。

そうそう、ころのかごを替えたので、カバーも縫い直し、ついでに名前の刺しゅうをしましたよ。せっかくだからね。


 




はやく、普通のデジカメにも慣れてほしいです。撮るときに出てくるレンズが怖いみたいですね。スマホはその点、でっぱりがないからか平ちゃらです。



それでは、昨日知った四字熟語を。

​『閑雲野鶴』​​(かんうんやかく)​

昨日といていた漢字パズルに出てきました。四字熟語辞典を読んでいた時には、まったく記憶に残っていませんでしたよ。
意味は、「隠士の心境のたとえ。なんの束縛もなく、のんびり暮らすこと。「閑雲」は静かに空にうかぶ雲のこと「野鶴」は原野に悠然と遊ぶ鶴のことで、悠々自適の生活のたとえ」
と書いてありました。

出典は「全唐詩話」らしいですが、使用例として石川啄木の「葬列」という小説があげられていたので、青空文庫で読んでみました。
私は啄木の小説を読んだことがなかったのですが、この「葬列」という小説は主人公が立花浩一。

・・・立花浩一と呼ばるる自分は、今から二十幾年まえに、此盛岡と十数哩(マイル)を隔てた或る寒村に生れた。其処の村校の尋常科を最優等で卒業した十歳の春、感心にも唯一人笈をこの不来方城下に負ひ来つて、爾後八星霜といふもの、夏休暇毎の帰省を除いては、全く此土地で育つた。・・・
・・・その後、或るうら若き美しい人の、潤める星の様な双眸の底に、初めて人生の曙の光が動いて居ると気が付いてから、にはかに夜も昼も香(かぐ)はしい夢を見る人となつて旦暮(あけくれ)『若菜集』や『暮笛集』を懐にしては、程近い田んぼの中にある小さい寺の、巨(おほ)きい栗樹(くりのき)の下の墓地へ行つて、青草に埋れた石塔に腰打掛て一人泣いたり、学校へ行つても、倫理の講堂でそっと『乱れ髪』を出して読んだりした時代の事や、すべて慕(なつ)かしい過去の追想の多くは、みなこの中津河畔の美しい市(まち)を舞台に取つて居る。盛岡は実に自分の第二の故郷なんだ。『美しい追憶の都』なんだ。
 十八歳の春、一先づこの第二の故郷を退いて、第一の故郷に帰つた。そして十幾ケ月の間閑雲野鶴を友として暮らしたが、五年以前の秋、思立つて都門の客となり、さる高名な歴史家の書生となつた。翌年は文部省の検定試験を受けて、歴史中等教員の免状を貰ふた。唯茲に一つ残念なのは、東洋のギボン(※イギリスの歴史家)を以て自ら任じて居た自分であるのに、試験の成績の、怪しい哉、左程上の部でなかつた事である。・・・・

​​​​
あれ? なんかプライドが高そう人なのね、と思って、啄木のことを書いた記事をいろいろ読んでみました。私はあまり、啄木のことは知らなかったの。
なんか、親孝行だけど生活に困り、そのうちまだ若いのに病気で亡くなった気の毒な人、というイメージ。

でも、調べてみたら面白い!! 啄木って、どうしようもない「たかり魔」だったんだって!! 誰からいくら借りたのかきちんと記録していたのに、全く返さない。それだけではなく、仕事はすぐにやめてしまうし、嫁姑問題は放置、そして妻子がいるのに仕送りもせず、お金が入ると娼妓遊びに全部使ってしまう。
その女遊びの詳細(エロチックなことまでも)を、奥さんにばれないようにと、「ローマ字日記」をつけて細かに書いて残していたというのも凄い!! 
 この日記は、啄木が亡くなる前に「燃やして」と頼んでいたのにもかかわらず、奥さんはそのまま保管し、のちに啄木の友人、金田一京助さんにあげてしまったため、啄木の鬼畜っぷりが後世まで残ったというわけですね。
啄木は、奥さんにはローマ字が読めないと思っていたようですが、女学校で才女として有名だったのだから、読めたのではないか、という説もあるようです。読んだのに黙っていて、ささやかな復讐として燃やさず人に渡したんだ、という見方もありました。


『一握の砂』の中に、
 ​一度でも 我に頭を下げさせし 人みな死ねと いのりてしこと​
なんて、すごい歌が入っていたのも、知らなったよー。

「俺様」な人だったのねー。

それでも、良き友人に恵まれ、奥さんや浮気相手からも愛されていたなんて、どんな人だったの?



このあと、「葬列」という小説に出てきた『暮笛集』というのを読んでみました。
全く知らない詩集で、薄田泣菫さんの作でした。

本を買わなくても、青空文庫でさっと読めるのはうれしいですねー。
『泣菫詩抄』という岩波文庫から出た詩集の中にありました。

すると、私の大好きな島崎藤村と似た雰囲気です。古語や漢語がたくさん入り、七五調の美文の詩
ささっと読んだだけなので、今日またゆっくり読んでみようと思います。​​





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Last updated  2018.02.13 11:16:02
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