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2018.02.15
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カテゴリ:歴史・文学など
​​​​今日はとても暖かでしたね。日中も今も、暖房は入れずに過ごしています。

さて、今日は日記をアップした後で、文鳥sのおうちのお掃除をしました。

その間、ころちゃんはずっとまとわりついていて、特に、下に敷いている糞切り網が大好きなものだから、ふきふきしていると、必ず網にしがみつきます。裏側を拭く時も限界までしがみついていて、ムリ!! となったら、じたばたとホバリングをしてから、また上になった面にしがみつく。

それが遊びなのかもしれませんね。

その点、もちは冷静です。私がおそうじしているのをちょっと離れたところからじっと観察していますよ。
で、おそうじが終わると飛んできて、私の頭や肩にとまります。


今日はあまりにもじたばたしていたので、先にころを戻しました。


もちはおとなしく待っていたので、もう少し遊んであげます。




遊んでいるとき、もちの鳥かごの入り口はあけたままにしてあります。



しばらくパソコンデスクのところで遊び、肩に乗って、おとなしくしているなぁ・・と思ったら、ばたばた・・・と鳥かごの方に飛んでいきました。



そして、自分でかごに入っていきます。(この写真は、4mほど離れたパソコンデスクの方から撮りました。)



1月からは、ずっと同じ部屋で過ごしているので、安心しているのでしょうね。気が済んだら自分で戻ります。


だいたい毎日お掃除するのですが、時間は決めていません。調べたら一週間に一度くらいでも良いと書いてある記事もありましたけれど、糞と食べかすだらけになるし、毎日水浴びをして周りに水を飛ばすので、きれいにしてあげます。


窓際に置いてあるので、晴れた日にはカーテン越しの光を浴びることができるようにし、寒い寒い日は、日中用のカバーをかけて、鳥かごの中の熱が逃げないようにしています。
で、夜は、安心して眠ることができるように、夜用のカバーにお取替え。
この夜用のカバーは布が二重になっていて、中は真っ黒、外側はベージュで、娘がもってきたものをそのまま利用していますよ。

では、ここで薄田泣菫さんの詩を。


「二月の一夜」

きさらぎ寒(ざむ)のゆふべや
牧(まき)のうなゐも通はね
​眺めよ、寂しき末黒小野(すぐろをの)に、​
ささら河門(かはと)水かれて、
湿(うるお)ひ足らぬ荒びや
​艮風(ならひ)のかざ吹、羽(は)むけ強(づよ)に、​
根白たか萱(がや)うら葉の
​いたづらさやぎにささと鳴りぬ。​

かなた天路(あまぢ)のはづれに
白衣(びゃくえ)の靡(なび)きゆららに
​今宵し六日のかたわれ月、​
(さはあえかなる病女(びやうによ)の
夕眺めするなよびや、)
​さ青のまなじり伏目がちに。​
吾世すがれの悲み
​吐息もするやと惑はしむる。​

あなせつなさの今宵や
野もせに靡(なび)くさびれの
身に沁み入りては心弱に、​
別れし人のおもかげ
くづをれ泣きし身様(みざま)の
​それさへ正目(まさめ)にながめられて、​
思ひ出いたき昔日(むかし)の
​歎き、ふたたび浮び来ぬる。​

・・・後略・・・

全部書くと長くなるので省略しますが、下線を引いているところを見てください。言葉が四文字で切れています。声に出して読むと、なんだか、余韻が残るような・・・
そして、緑色にしたところ、七五調ではなく、八六調になっています。

次の詩は、もっとすごい

「雛祭」

青磁に乱るる 糸柳の
若芽をきざめる 片枝(かたえ)がくれ、
かざれる雛(ひいな)の 玉の殿を
誰(た)が子か見入りて 独り笑むは。
玉(ぎょく)をちりばむる 金の冠(かむり)、
龍頭(りゅうづ)を彫(ゑ)りたる 剣太刀(つるぎだち)の
花いろ衣(ごろも)を 透きて見ゆる
あてなる姿を 君や恋ふる。
春知りそめつる 糸柳の
嫋(しな)えて見ゆるも 哀れなるに、
緋桃を浮けつる 瓶子(へいし)とりて、
沈める思(おもひ)に 注ぎてみまし。
弥生のみ空と 若き命、
いずれか白日(まひる)の 夢に似ざる。

詩の各行すべてが、八六調になっています。


この泣菫さんは、日本にソネット形式の詩の形を導入しようといろいろやってみた最初の人らしく、十四行にしてみたり、四つのかたまりにしたり、八六調で雰囲気を出そうとしたり・・・

でも、日本語の場合、漢詩や欧米の詩のように韻を踏むのが、なかなかに難しいみたいですね。


ではもう一つ八六調の詩を

「夕」

彼方(かなた)にけむれる 森のあたり、
乳房(ちぶさ)によりそふ 稚児(ちご)の如く
静かに眠れる 空の色も、
浅葱(あさぎ)にしみゆく この夕暮。
願ふは艶なる 君と二人、
野末の逍遥 心足りて、
情(なさけ)に燃ゆめる 胸の中に
秘めつる小琴や 弾きてみまし。
さらずば千種(ちぐさ)の 花をともに、
さしそふ瑞枝(みずえ)に そよぎわたる
涼しき夕風 髪にうけて、
霞(かすみ)に眠れる 野辺の如く、
優(いう)なる姿に 倒れ伏して、
ねさめぬ夢こそ 切(せち)に願へ。

面白い。



あ、もちろん七五調の詩も、たくさんあります。
最後に、七五調の詩をのせます。

「春夜」

春の光りの 薄くして、
若き快楽(けらく)の 短きに、
花咲く影に 酔ひしれて、
酒甕(もたひ)叩きて 歌ふかな。

花の香砕く 風をあらみ、
細き眉毛を 顰(ひそ)めつつ、
燈火(ともし)にかざす 少女子(をとめご)の
袖の心を 知るや君。

花を踏みては、和(やは)らかき
踵(かかと)にしめる 紅色(くれなゐ)の
名残の色を かへりみて、
暮れゆく春を 惜しむかな。

脆(もろ)き此世(このよ)に又いつか
春を抱(いだ)きて 楽しまん。
せめて今宵は 歓楽に、
智恵の瞳なめぐらせそ。

盃(さかずき)含み 目を閉ぢて、
たださびしらの 物思ひ、
君よ涙のせかれずば、
火影(ほかげ)にそむけ、人知れず。

七五調の詩は、明治!! という感じで、好きです。
西洋から入ってきた近代詩の世界を、明治の詩人たちは、日本古来の七五調にのせて歌いあげました。
島崎藤村の詩とか、うっとり。

その後次第に自由な形の詩がたくさん出てきたけれど、私はやっぱり、美しい言葉がたくさん入った七五調の詩が好きです。

土井晩翠さん、蒲原有明さんなどの詩も、読んでいたので、あら、こぎん刺しが進んでないよ。









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Last updated  2018.02.15 00:22:39
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