「心の教育、親の役割」講演会
次男の通う幼稚園で講演会がありました。講師は、渡辺和子先生(ノートルダム清心学園理事長)。タイトルは「心の教育、親の役割」。先生はとても穏やかな優しい語り口。心が洗われるようなすてきな1時間半になりました。 「親が成長しなければ子どもは成長しない。」子育てとは親と子が育ち合うこと、育児は「育自」。「子どもは親の言う通りにはならないが、親のする通りにはなる。」親が様々な誘惑と戦い、自分を律していかなければ、子どもは成長しないというお話。「めんどうだからする」んだそうです。面倒なこと、人が敬遠しがちなことだからあえてする。これみよがしにしないで、謙虚な気持ちで。子どもは、そんな親の姿を見て育つんですね。 1時間半の講演を通して先生がお話しになられたのは、子どもの3つの心を育てようということ。一つ目は「待つ心」、これは我慢する心に通じます。二つ目は「思いやりの心」、優しい心です。三つ目は「自分を大切にする心」。先述の通り、親の心がそのように育っていかなければ、子どもの心は育ちません。お母さんが、子どもだけでなく、家族全員の気持ちをふんわりと優しい気持ちで受け止めることが大切だというお話でした。具体的には、「疲れた。」と言って帰ってきたら「つかれたの?」、「あつかった。」と言って帰ってきたら「あつかったの?」、「しっぱいしちゃった。」と言って帰ってきたら、「しっぱいしちゃったの?」、オウム返しのようですが、そのように家族の気持ちを優しく受け止めること。これを、「のの字の哲学」と言うそうです。優しく受け止められ、子どもたちが自分が愛されていると実感できることが大切なんですね。よいことは心からほめ、正すべきところは感情的におこるのではなく、正しく話ができるようにすること。間違ったら親だって謝る勇気をもつこと。 また、「人には、周囲の人の生活を暗くする権利はない。」というお話も。不平、不満、愚痴ばかりでは、大人だけでなく、子どもの気持ちも離れていってしまいます。前向きに、プラス思考で、、優しい言葉を口にできるように心がけましょうというお話でした。 最後に、先生から相田みつをさんの詩が紹介されました。正確には覚えていないのですが、「トマトはトマトのままでいるから本物なんだよ。トマトをメロンに見せようとするからニセモノになる。」という内容でした。我が家にも2個のトマトが。形も色もそれぞれに違うトマトだけど、本物のトマト。愛情たっぷりに育てたいな。 今日の先生のお話の内容すべてを実践するのは難しそうだけど、心がけて日々を過ごすことはとても大事だなと思います。できることから、まずはのの字の哲学から、実践していこうかな。