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「項羽と劉邦」 カフェブレーク
○ 横山光輝 作 ○ 司馬遼太郎 作 コミック本を読むのは小学生から始まった。 近所に貸し本屋さんがあり、よく通った記憶がある。 横山光輝さんの「伊賀の影丸」、千葉氏のプレーボール、手塚治氏のコミックを読んだものです。 少年時代の懐かしさから、それらの本が新たに装丁された本を購入しなおしたこともある。 横山さんの三国志は全60巻程の大作であった。 流石にこの本を一気に読み干すのは無理で、10冊程度を1週間に分けて読んだ記憶がある。 今は「項羽と劉邦」が書棚にあり、時に読み返すことがある。 劉邦の人物像は特に面白く、何故この人が、「天下を平定」したのか?といつも首を傾げている。 司馬氏の表現をお借りするなら、「生まれたまんまの人」・・・ が、劉邦を表すのに適切なのだろうか。 人が集まる機微を観察するのに、この人物は丁度いい素材であろう。 時代の変遷の中にあって、人間の価値の奥深さを知らせてくれる思いがします。 同時に登場してくる人物の多彩さにも、眼を見張るものがあります。 軍師「張良」・・・ 無欲で劉邦の師匠となった人、 劉邦の元には強欲と、無欲な人たちが入り混じり、集まってきた感があります。 それを空虚な(先入観を持たない)劉邦は受け容れたと言われます。 ある時、韓信に「何故、お前ほどの戦略家が私の配下となったのか?」と尋ねたことがあります。 韓信曰く「私は、将兵を率いる将軍にはなれますが、陛下は、将軍を率いる将軍であります」 軍略で歴史に残る韓信をも、配下に納めた劉邦の帝王学とは、一体何であったのでしょうか? 「君子は、人の前にあっても頭を低くし、人を圧迫しない、 丁度、数多の河が高き所から、低き所へと流れ、大海が河川を支配するように 君子とは、(全てをこだわりなく受け容れる)大河に君臨する海のような存在である。」 老子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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