爆竹の想い出(澳門)
今日は、仕事始めのお店が多かったのか、近所では、爆竹が鳴り響いていた。やっぱり仕事始めには、爆竹なのか~。澳門のホテルで働いていた頃の旧正月。ホテルのロビーでは、獅子舞が舞い、豪快に爆竹を鳴り響かせていた。ロビーの中で~?!と驚いていたのは、私ぐらい?総経理が、獅子舞の口に紅包と食べ物を入れると、獅子舞は更に激しく舞い、財神が登場。財神が、飴などの入った紅包を投げて回ると、ホテルスタッフ(←仕事はいいのか?!)やお客さんが、その紅包を貰おうと駆け寄る。獅子舞が各階を回った後に、ホテルの外に出て、外壁につるされた爆竹を鳴らしておしまい。初めて体験した中華圏でのお正月だった。除夕は、12時を境に、ずっと爆竹が鳴らされた。毎年、この爆竹で火傷を負ったり、死亡者も出たりすると聞いてびっくり。発砲事件の多かった澳門では、『発砲?!』と、一瞬びっくりしたものの、さすがに、黒社会も旧正月はお休み?!発砲事件はなかった。時が流れて…澳門の免税店に転職。免税店の新装開店の日。当時の総経理の意向だったのか、爆竹も鳴らされず、宴席も設けられず、ひそやかに社内だけで、新装の拝拝が行われた。友人や知り合いの澳門人に、『爆竹を盛大に鳴らさないなんて!』『盛大に宴席を設けて、お客を招待しないなんて!』『縁起が悪い!!』と、ずいぶん言われた。私に言われても…その後、私は澳門を離れた。免税店の営業が思わしくなく、結局、新店舗を閉めるに至った事を知った。当時は、香港返還の後で、旅行客の激減、治安の悪化…といろいろ悪い条件が重なったのだと思う。でも…澳門の友人、知人は、『盛大に爆竹を鳴らさなかったからだ!』『宴席を設けなかったからだ!』と、のたまっていた(笑)年の始め、仕事の始め、新規事業を始める時は、やっぱり爆竹なのね~(笑)ポルトガル領だった澳門。でも、中国色はとっても濃かった澳門。今は、どんなふうになっているんだろう…行きたいな…澳門。