京都しおりの旅-3 -金閣寺-
金閣寺に着いたのは3時頃だった。少し遅めになったからどうしよう、と言ってたら、修学旅行でここに来ている下の子が「水に写った金閣寺、きれいだから見てみようよ」と誘った。そうだね、こんないい時期に、みておかなきゃ後悔するもんね。金閣寺の入場券は銀閣寺と同じくお札だった。でも、大きさは段違い。さすが金閣寺。紅葉の中に立つ金閣寺はほれぼれするほどきれいだった。それが水に写って映えて、×2どころか2乗のうつくしさ。最高の金閣寺を拝めるなんて、なんてしあわせ♪ ここは短縮コースがないので、車椅子の人はUターンするように看板にあった。その代わり、散策コースは銀閣寺ほどきつくないので、おばあちゃんが杖で回るにはそれほど悪くはなかった。緩やかな坂や階段を上ったり降りたり、木々の間から見え隠れする金閣寺を見ながら歩く散策コース。途中には小さな滝や、茶室もあったりしてなかなかよかった。残念だったのは、銀閣寺のような拝観記念のしおりがなかったこと。ものすごく期待してたんだけどなぁ・・・そのかわり、外の店に金閣寺の四季を描いた竹しおりと、鳳凰を彫った彫金しおりを見つけたので、よいかな。(でも、銀閣寺とお揃いに拝観しおり欲しかった・・・・) これだけ回っただけで、5時を過ぎてしまってあたりは真っ暗。他も回りたかったけどあきらめて駅に向かった。駅ビルのザ・キューブを目指して地下1Fのコンコースを歩いていると、手塚治虫の日の鳥の水時計の前に出た。京都駅ビル5周年を記念するモニュメントで、京都開催の「第3回世界水フォーラム」に合わせて設置されたものらしい。前にベンチがいくつかあって、待ち合わせのスポットになっている。記念に写真をパチリ。ここが、別の意味で今回の旅の忘れられない場所になった。店を一通り回った後、お財布がピンチ状態になったのでDC機で補給した。出てくると、近くで甲高い叫び声が聞こえた。わけわからない言葉を、わめきちらしてる中に「ヒトゴロシ」という単語がまじっている。火の鳥の水時計を遠巻きに囲むようにして、何人かの警官の姿が見えた。問題の人物は、水時計の側にいるみたい。こわかったので、急いでその場から離れたけど、いったい何があったんだろう。帰ってから調べても、何もニュースになってなかったから、事件ではなくて空騒ぎだったんだと思うけど、ドキドキの体験だった。(時間がズレてなくてよかった・・・) めざした、キューブビルの鳥獣戯画のしおりは見つからなくて(「しおりの旅」2001年の記録では無理だったかな)、NHKキャラクターショップ(伊勢丹7F)も、しおりゼロ、駅では収穫がなくて、ちょっとがっかりだったけど、紅葉、しおり、友に、大満足の、今回の旅でした。