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カテゴリ:本の感想
この本、一年くらい前に購入したもののずっと本棚の片隅に置いてあった。
ふっと「読むかぁ~」と思って読んでみた。 最近物忘れがひどくなったと感じる広告会社で働く佐伯は不安を感じ、病院へ。 そこで下された診断は「若年性アルツハイマー」。 自分はまだ大丈夫だ、いける――――― ちょっと物忘れがあっただけだ、誰にだってあることだと思い込もうとする主人公。 次第に、だが確実に失われてゆく「記憶」。 それは予想以上に生活を変えるものだった。 読んでいてすごく切ない気持ちでいっぱいだった。 表現がリアルでどんどん引き込まれていった。 いつ妻のことを忘れてしまうかもしれないという恐怖。 記憶が死んでもそれは人として生きていると言えるのだろうか? 生きているって一体どういうことなんだろう? 最後には性格も人格さえも奪われてしまう… どうして自分がこんな目に?と思いながらも生きなければならない。 もし自分が彼のようになってしまったらどうするだろう?と考えずにはいられない。 ラストでも泣いてしまいました。 美しいけれど、悲しいラストシーン。 夫婦の愛についても考えさせられました。 夫のそばに寄り添う妻の姿勢に感動です。 これはオススメ♪ってもうみんな読んだことあるかなぁ(;´▽`A`` お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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