オススメ!! ◆レビュー◆ 絵本 『100かいだてのいえ』(100かいだてのいえシリーズ)
絵 本 『 100かいだてのいえ 』 「100かいだてのいえ」シリーズ作 : いわい としお / 出版社 : 偕成社100かいだてのいえ [ 岩井俊雄 ]1,260円(税込・送料無料)by 楽天ブックスこの絵本は読み物というよりは絵を見て楽しむ要素が大きい絵本です。だから「読み聞かせ」をするというよりは、子どもと一緒にお話しながら1ページ1ページめくっていき、その絵の中に広がる世界を楽しむといいと思います。字が読めるようになって一人で本読みを始める最初の一冊にも適してるかも風フゥは最近またこの絵本がマイブームのようで、ちょっと前まではシリーズの「ちか100かいだてのいえ」と一緒に持ってきて「読んで!読んで!」とせがんできてたのだけどここんとこ数日は一人で読むようになってきています。2冊の絵本を横に並べて、地上から上へ上へと昇っていくトチくんと地下へドンドンドンドン降りて行くクゥちゃんと同じ階数のページを同時に見開きながら・・・新たなお話も自分で作っているようです。一人で何役もこなしながらブツブツ言っています「ここは あめが ふってるから すべるので きをつけて あるいてね」「つかれたので テレビをみて やすんでからいくよ」さながら風フゥミニミニシアターこの絵本に最初に出会ったのは、まだ風フゥが2歳のとき・・・近所の本屋さんの店先で絵本には珍しい「見本」が1冊置かれていました。それが、この『100かいだてのいえ』でした。それまで音の鳴る玩具絵本ばかりに夢中になっていた風フゥが珍しく立ちどまり興味を示した絵本。中を開いてみると見開きいっぱいに描かれた動物たちのお部屋。風フゥは無言のまま次のページ、また次のページと絵本をめくっていきました。一言も発することはなかったけど、ジッと絵本を見つめるその真剣な表情がこの1冊の絵本に一瞬で引き込まれていった様子がうかがえました。さっそく家に帰ってネットで市の図書館サイトを見ると全て貸し出し中どうやら、とても人気の絵本のようでした。その根強い人気は衰えることなく今もなお継続中この絵本が面白いのは、まず従来の絵本とは異なりタテ型に見開くところです。そしてそのタテにした絵本の上から下へではなく、下から上へと逆に読みすすめていくところ。ストーリーそのものより絵を見て色んな発見をして楽しむところ。ページをめくるたびに広がる動物たちのお部屋にわくわくします。物語は主人公のトチ君に誰だかわからない人から手紙届き、家に招待されるところから始まります。手紙には地図がついていたのでトチくんはさっそく行ってみることにしました。着いてみると、その家は空高くそびえたち、上の方はかすんで見えません。中に入ってみると10階ごとに色んな動物たちが住んでいるのです。ぎっしりと描かれた各階のお部屋の細かい描写と優しい色合いに癒されます。細かな絵の中にさまざまな発見を探すのが楽しいですトチくんと一緒にひたすら100かいに住んでいる手紙の主を目指して昇っていきます。「14ひきのねずみ」や「バムとケロ」と同じ類の絵本です。おおまかなストーリーを楽しむのと同時に絵本を読んでいる自分自身が絵を見ながらその中にストーリーをみつけていくタイプの絵本です。またこの絵本は1階から100階まで順番に一つずつ昇って行くので数を覚え始めた小さなお子さんにもおすすめです。実際、風フゥもこの絵本を見て数に興味をもちはじめました。10階ごとに描かれてるので10進法のルールがなんとなくこの絵本でつかめたようで、すぐに100まで数えられるようになりました。本屋から帰って市の図書館にさっそく予約して、待ちに待ってやっと借りれたあの日が懐かしいです。貸出期間ギリギリまで何回も何回も読みつくして・・・人気の絵本なので延長貸出しができず、泣く泣く返したあの日。あれから数年たち・・・つい最近ようやく購入に至りました久々の再会!?に風フゥのテンションが超MAXになり、その上がりようを見ていると、もっと早くに買ってあげればよかったな・・なんて思いながら・・・ここ数日の絵本ヘビーローテーションはこの『100かいだてのいえ』ともう1冊、同シリーズの『ちか100かいだてのいえ』この本はお話を楽しむというより目で見て絵を楽しむ絵本なので眠りにつく前の読み聞かせ絵本には向かないかなと思います風フゥは文字以外の絵の部分も十分楽しみながら、頭の中でイマジネーションをふくらましながら読んでいるので2歳の頃よりずいぶん読む時間が長くなっているのに驚きましたこんな時にふと我が子の小さな成長を感じれてほっこりします ここから先は完全ネタバレ(要注意) あ ら す じ 星を見るのが大好きなトチくんの元に誰からだかわからない一通の手紙が届きました。「ぼくは100かいだてのいえのてっぺんにすんでいます。あそびにきてください。」トチくんはその家に行ってみることにしました。その不思議な家は空高く天にそびえ立ち、上の方はかすんで見えません。そして中に入ると10階ごとに違う動物たちが住んでいました。まず1階~10階は ねずみさんのおうち11階~20階は リスさんのおうち 21階~30階は カエルさんのおうち31階~40階は テントウムシさんのおうち41階~50階は ヘビさんのおうち51階~60階は ミツバチさんのおうち61階~70階は キツツキさんのおうち71階~80階は コウモリさんのおうち81階~90階は カタツムリさんのおうち91階~99階は クモさんのおうちトチくんにお手紙をくれたのは100階に住んでいるクモの王子様からでした。そしてそしてエレベーターで100階に案内されると・・・そこは大きな大きな望遠鏡があり、トチくんは王子様と一緒に星を観察しました。最後は出来上がったばっかりのエレベーターでイッキに下まで送ってもらいました。