「黄色い目の魚」 佐藤多佳子
「サマータイム」に続いて、佐藤多佳子さんの作品2作目を読了してしまいました。読み終わるのがもったいなくて、ちょっとずつ読み進めていたのですが、ついに…読み終えてしまいました(T_T)「サマータイム」の基調に常にピアノの音が響いていたように、「黄色い目の魚」では、絵がモチーフになっています。描く人と描かれる人が触れ合い、時に傷つけあう様が、一枚の大きな画が少しずつ描かれていくように組み上げられた作品。自分の中のどこかにまだ残っていた(らしい)柔らかだった心にざらざらとしながらどこか暖かいものが触れました。佐藤多佳子さんの作品をすべて読んでしまわないように気をつけねば。きっと禁断症状に悩まされるでしょうから(>_