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カテゴリ:シュタイナー
娘のカフェごっこは毎日続いており、
母の引き出しからちいさなメモ帳とペンをゲットし、 自分の注文とり専用にしており、 ちゃっかりおもちゃ箱に片付けている。 「コーヒーと紅茶ですね?」 注文をとり終わると、必ずボールペンを胸元にしまう。 ボールペンにはグリップがついており、 「こうするととまるんだよ」と教えてやると、 パーーーーッと顔が輝いた!! きっと、ウエイトレスさんがそうしていたのだろう。 自分もできることがわかって、天にも昇る喜びようだった。 ちゃんと一枚切ってテーブルに置いていくのがおかしい。 お金を払うときは、その紙を持っていくとこまで 再現するので、よく見ているなぁ~と笑ってしまう。 お正月には、サークルの催しでもちつき大会があった。 ぺったんぺったん、餅をつくところを、食い入るように見ていた娘。 お父さんたちが忙しく後片付けするところも、 みじろぎもせず、じっと見ていた。 「危ないからむこうで遊んでて」と言っても泣いて抵抗!! お餅を丸めるおかあさんの仕事は、自分の仕事と思い込み、 一人前の人手になってると信じて疑わない様子だった。 「あんころ餅は大人だけで…」と言われても知らん顔。 最後の後片付けまで真剣に手伝った。 それほどまでに、夢中になった餅つきだったのに、 しばらくはその話を持ち出しても、特にのってこなかった。 「あれ?」と不思議に思っていたのだが、 10日くらいたったある日、突然それははじまった。 白い粘土で遊んでいた娘、突然台所からボールを持ち出し、 『森の積み木』でぺったんぺったん!! 母にあいの手をしろと要求。 面白かったのは、つき上がった餅を 「熱いよ、危ないよぅ~!!」と言いながら、 台の上にのせる動作を、何度もしたがったこと。 そこだけ何度も何度もくり返しては大笑い。 それは、当日、私と娘が担当した作業だったのだ。 お父さんたちが餅をつくのを、 最前列のかぶりつきで見ていたので、 必然的に、出来上がった餅を手渡され、 おかあさんたちに手渡すだけ…それだけのことなんだけど。 「Rちゃんとママ、頼むよ!!」と言ってくれたので、 よほど、うれしかったのだろう。 アツアツの餅もよほど印象的だったのだろう。 「あついあつい」と言いながら、 白い粘土をまるめて、たくさんの餅を作る。 あんこ入りも作る。焼いて食べる真似もする。 たのしいね。 それにしても、なんで10日間かかったのかは不明。 まあ、いいけど…。 ゆっくりゆっくり…がいいなぁ、と思う。 毎日が刺激的だったり、 情報量が多すぎたりすると、 こんな特別な体験を咀嚼しきれない気がする。 『センス オブ ワンダー』も狂いそう。 毎日が刺激的だったら、野に咲く花など、 気付かずに踏んじゃうんだろうな…。 毎日の公園、たまにスーパーで買い物、 それでじゅうぶんな気がする。 土日の特別なことも、ごくごく少しでいいのだね。 大人こそ、刺激と情報が多すぎるのかも。 ストレスいっぱいのグラフィックデザイナー時代、 犬の散歩にどれだけ癒されたかしれない。 愛犬とただ土手を歩くだけで、幸福感で満たされた。 『何も入れない』時間って必要なんだ。 『何も持たない』素晴らしさも子供から教えられる。 公園で、砂場でない場所から土を集めて、 葉っぱのお皿と枝の箸、木の切り株でままごとが始まる。 数に限りがないので、何人で遊んでもとりあいにならない。 おおきな葉っぱで、おばけごっこ。 大きな枝2本落ちていたら、電車ごっこ。 何か持っていたのでは、思いつかない楽しさだ。 そう。持ち過ぎていると良くないよね。 普通に暮らしていたら、知らず知らずに 物と刺激と情報に埋もれてしまう現代だ。 ひきかえに失ったものはなんだろう? 意識してそぎ落とさなくては埋もれてしまう。 今年はいろんなものを意識して手放そうと思う。 まずは愛車かな…。(^∀^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 18, 2007 09:17:40 PM
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