シュタイナー教育の『叱り方』
『子供の叱り方 子供の教育と自己教育における《罰》』著者: エーリッヒ・ガーベルト /ゲオルク・クニーベ水声社 ISBN:9784891766177 税込 2,100 円『子供を育てるのは私の行為であり、私の言葉ではない? 子供を“叱る”というこの困難な問題を シュタイナー教育の観点から深く考察し、 実践的な指針をも与えてくれる稀有な書』わかっていても、毎日怒鳴りまくってる自分。もういい加減なんとかしたい。シュタイナー教育を学んでいると「なるほど、なるほど」と思うことばかりだけれど、いざ実践となると、「こういう時は具体的にどうしたらいいの!?」と皆目検討もつかないことが多い。懐疑的な人が「理想論」とか、「ドイツでよくても日本の社会にはあわない」と言うのもわからないでもない。特にしつけの部分では「どーすんのよ!?」とか、「うちみたいなタイプの子は無理?」と思ったりもする。そんな中で昨年末に出たこの本。翻訳は、親子水彩画教室でお世話になってる森章吾先生だ。「叱り方って…シュタ本には珍しい実践本なわけ?」「シュタイナーでも叱ってもいいわけ?」(叱りたいのか?私は)発売と同時にとびついて、夢中で読みふけった。……。やっぱり「叱っても効果がないよ」と書いてあった。一瞬、がっかりしたけれど、なぜ効果がないのか?ということ、やはり親自身の自己教育しかないこと、がしっかりと書かれているので、基本的な理解が深まった。手放せない一冊となった。こういう『実践』を導くのは目から鱗だ。なるほど「稀有な」一冊だと思った。mixiのあるコミュの管理人さんが、「シュタイナー教育を勉強しても無意味だ。親が自分のために人智学を学ぶべきだ。そういう親の生き方をを見て、子は育つ」という趣旨のことを書いていて、まったく、ほんとうに、心から、その通りだと思った。理想論?いーじゃないか。理想も語れなくなったらおしまいよ。