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カテゴリ:シュタイナー
針仕事はものすごーーーく苦手な分野のひとつである。
まっすぐ縫うことすらできず、 その独創的な縫い目で、しばしば人をひかせる。 家庭科の先生には、何度激怒されたかわからない。 ふざけている…と誤解されるようだ。 それでも、市販で気に入ったものがない場合、 作ろうかという気になるのだから、図々しい。 身の程しらずとはこのことだ。 スリングもリングあり、なしと両方作って大変重宝したのだが、 縫い合わさっていて、ちぎれなければ問題ない!! と 開き直っているような仕上がりだった。 ぽあぽあマリアちゃんにも挑戦したのだから、 自分でもかなりビックリだが、 あれは縫い目が全部隠れるしくみになっており、 なんとも不器用母に優しいものであった。 ウォルドルフ人形は、 さすがに義姉が作ってくれたのだが…。 金曜日は朝から雨だったので、 そのウォルドルフ人形のおむつを縫った!! 最近、突然娘の人形遊びが、豊かになってきた。 今までは、たまにミルクをあげたり、 おんぶしたまま遊んだりする程度だったのだが、 急にお世話モードが高まってきた。 ここ数日は、ご飯を作って食べさせたり、 お尻ふきで全身をていねいに拭いたり、 絵本を読み聞かせしたり、 ひざまくらで仕上げ磨きまでしている。 母は、ここ一か月ほど、体調不良が続いていたり、 そういう時に限って仕事が二、三あったりして、 やることが満載に積みあがっているのだけど、 「今がその時!!」最優先事項と思って、 おむつとおむつカバー、おんぶひもを縫った。 少しちいさいお友達に、かなりしつこく世話を焼いて 困らせたり、嫌がられたりするようにもなってたので、 ここでその母性を人形にふっておきたい… ということもあった。 キルティングを切って、バイアステープでくるみ、 マジックテープを縫い付けるだけなのだが、 まるまる一日かかってしまった。 けっこうな急カーブなので、ミシンでやる自信がなく、 手縫いにせざるをえなかったのだ。 チクチクチクチク…まさにひと針ひと針。 ゆっくりゆっくり慎重に刺していく。 それでも失敗して、何度も後戻りする。 ここまで不器用だったのか…と再確認。 驚いたことに少しもイライラしなかった。 それどころか、とても楽しかった。 ひと針ずつていねいに刺せば、出来あがるんだ!! という発見。 失敗したら、すぐに糸を抜けばいい。 ミシンでの失敗はイライラするだけだけど、 これなら少しもつらくない。 ほうき&雑巾の掃除はたのしいけど、 掃除機&モップの掃除はたのしくない…に似てる。 なんでも『ゆっくりていねい』が楽しいんだなぁ。 なんだか、ロハスとか、スローライフとか、 『ゆるりと…』とかいう言葉に、 ちょっと「なんかヤダ!!」 と思ってしまう あまのじゃくな母なのだが、 やはりこういう幸福感は大事にしたいと思う。 こういう感覚が、マスコミの力で 嫌悪感のある言葉で語られるのがなんともしがたい。 それはさておき 外は雨、ちくちく縫う母、無心に遊ぶ娘、 台所ではおでんがコトコト…。 うううん、かなり幸せな気分。 暴れん坊で、好奇心旺盛、要求の激しい娘の前で、 針仕事ができるなんて!! 自分だけの判断ではありえない選択だけど、 シュタイナーの言葉を信じてやってみてよかった。 こどもは手仕事する大人のそばで、 静かに遊ぶ…ものなのですね。 ↓作った甲斐あって、よく遊んでいます。 寝る前に洗濯して干すとこまでやってます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 24, 2007 08:08:52 PM
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