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2006.12.21
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カテゴリ:海外
 11月6日の「この後どうなるんでしょう?」、12月9日の「イラク研究グループ
は秀逸」に続いて、今日もイラクの話です。
 「この後どうなるんでしょう?」では、

 イラクの現政府が、現在アメリカの後ろ盾でもっていると仮定すると、
アメリカ軍が撤退してしまえば、すぐに瓦解して内戦状態になります。
これを避けるために、イラク政府の基盤が安定するまで駐留し続けるとする
と、莫大な戦費と多数の死傷者が出続けるというわけです。

と書きました。アメリカ軍撤退後の「内戦」に対して指摘をしたわけです。一方、
「イラク研究グループは秀逸」では、

 シリア、イランを取り込んでイラクを安定させることが出来たとしても、その過程で
スンニ派が弾圧されることは避けられません。スンニ派はアメリカのイラク政策の
為のスケープゴートというわけです。昨日の毎日新聞は7面で「シーア派伸長を
アラブ諸国警戒」という記事を載せています。

と書き、シリア、イランを取り込んでイラクを安定させることは可能に見えるけれど、
その過程で犠牲者が出ることになると指摘しました。

 YOMIURI ONLINEを読んでいたら、戦局を占うもう一つのファクターについて
書いてあったので、ちょっと取りあげてみます。今日付けの小さな記事ですが。

 ナジャフ県の治安権限、米軍がイラク軍に委譲

 イラク駐留米軍は20日、中部ナジャフ県の治安権限をイラク軍に移譲し、県都
ナジャフで移譲式典を行った。
 駐留多国籍軍がイラク側に治安権限を移乗したのは、全18県のうち、7月の
南部ムサンナ、9月の同ディカール両県に続いて3県目。

 この記事から、イラク研究グループが指摘する前から、ゆっくりとしたペースで
治安権限の委譲が進んでいたのが分かります。どうでも良い(?)ことですが、
記事では「委譲」と「移譲」をゴッチャにしていますが、どっちなんでしょう?「委譲」
だと下級の者に譲ること、「移譲」だと対等な者に譲ることになるそうです。
 本ブログでは「イラクの現政府が、現在アメリカの後ろ盾でもっていると仮定
すると」などと書いて、すでに傀儡(かいらい)政権扱いしていますので、「委譲」
に統一することにしましょうか。

 話が関係ないほうに逸れました。治安権限の委譲が順調に進めばどうなるのか?
進まなかったらどうなるのか?世界史上で、繰り返し同じようなことが起こっている
ので、これを言うのに大した想像力を必要としません。
 治安権限の委譲が進めば、アメリカにとっての最悪のシナリオ、「対米独立戦争」、
「革命」、「市民戦争」に持ち込みたいグループ、国際社会から「テロリスト」と
呼ばれる人たちが、必要な求心力を得ることが出来なくなるわけです。
 問題が、誰が権力を手に入れるかであれば、目の前の「現実」を全て破壊する
必要があると考える人は、比較的少ないものです。
 しかしながら、アメリカの介入にもかかわらず、イラクの権力闘争の構図は微動
だにしないようなので、米軍撤退後の「内戦」は依然として想定しておくべき
でしょう。

 イラクには、大雑把に言って、スンニ派、シーア派、クルド人という3つの派閥が
ありますが、シーア派とクルド人の住む地域では石油の埋蔵が豊富であり、
スンニ派の住む地域では石油はあまり出ないとか。
 テレビなどの報道を見ていても、シーア派やクルド人は地元の豊富な石油は
自分たちで使いたいという「分離的」傾向を示しているようです。逆に、スンニ派
は貧しい地域に住んでいることもあって、統一イラクに対する自然な「愛国的」態度
を有していると推測するべきでしょう。

 シリア、イランを取り込んで「シーア派のイラク」を安定させることは可能だと書き
ましたが、逆にアメリカが何の影響も残さずに撤退した場合には、自然に
「スンニ派のイラク」が再興されると考えるべきでしょう。アメリカはどういう選択を
するのでしょうか?

P.S.本ブログでは、現政権が存続する可能性について検討していません。






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Last updated  2006.12.21 13:25:45
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