スーパーアグリ、F1参戦決定について
先日、元F1ドライバーの鈴木亜久里氏が率いる「スーパーアグリ・フォーミュラ1」の今年からのF1参戦が正式に決まった。これで、今年のF1世界選手権に参加するチーム数は11となる。私も参加するチームが増えることは大歓迎だ。 しかし私が一番問題にしているのは、「準備は本当に間に合うのか!?」ということだ。参戦計画を発表したのが去年の11月。開幕まではわずかに4ヶ月という、なぜその時期に発表したのだろうか? 一部の掲示板では「今年の参戦はあきらめて、来年(2007年)からマシンもスポンサーもある、万全の状態でもって参戦したほうがいい」という意見があった。私はこの意見に賛同した。急造チームだから、当然最下位争いの常連になるし、かえって恥ずかしくなるのではないか…という思いからだったのかもしれない。 そして、スポンサーやFIAに支払う保証金はどうするつもりなのだろうか?今のF1は自動車メーカー主導のワークスチームでなければ、生き残れない時代になった。エンジンはホンダ、タイヤはブリヂストンという陣容が内定しているものの、プライベーターでやっていくとすれば、ここから先は経営が苦しくなるのではないか…? しかしスーパーアグリの参戦が正式決定した後は、「どんなに遅いマシンでもいいから、走ってほしい」「頑張ってほしい」という意見が多かった。やっぱり、多くのレースファンは参戦することを望んでいたのだろう。もちろん、私も可能性は低いと思っていたが望んでいた。 2006年のF1は11チームでやっていくことになるが、果たしてアロンソはチャンピオンを防衛することができるのか、それともミハエル・シューマッハーの逆襲があるのだろうか。そしてトヨタ、ホンダ、スーパーアグリの計3つの日系チームはどういう戦いを見せてくれるのだろうか?