エネルギーのそばにいる
長かった大学の夏休みも終わり、今日から一斉に学生たちが大学へ戻ってきました。しばらくひっそりとしていたこの職場も、急に学生たちのにぎやかな声で、息を吹き返したようです。今日から始まったばかりだと言うのに、わたしの職場である留学担当部署にも結構な学生がやってきました。みな、次の春休みや、来年の夏休みに留学に行きたい学生たちでした。どんな制度があるのか、手続きはどうすればいいのか、単位はどのくらいもらえるのか(現実的)・・・興味津々で聞いてきます。最近の学生は、正直言って、ご想像通りとても幼い感じがします。これでもうすぐ社会人になって大丈夫かな・・・と思うような学生もいます。確かにそうだけれど、自分だってほんの10年前は、世間知らずな子どもだったに違いない・・・そう思うと、そんな学生たちを責める気にはあまりなれません。「しっかりして~」と思う反面、「頑張ってね!!」と温かい気持ちで心の中のエールも送っています。とくに、留学相談に来る学生は、「希望」を抱いた学生たちがほとんどです。熱心で、明るくて、多少あいまいではあっても夢や目標もある。エネルギー、という言葉がぴったりかも知れません。それは、綿密な計算や計画のされたものではありません。まだ輪郭のぼやけたもの・・・不安定なものではありますが、大人の計画的で用意周到な夢とはまた違う、みずみずしさを感じます。留学は、目的ではありません。それを通して、彼等が何を考え、何を経験し、何を得るか、・・・そういったことの手段の一つに過ぎないと思います。そうやって、いまはほわほわした夢を、少しずつ形あるものにしていってくれたら、と思っています。また、彼等の青いエネルギーのそばにいることで、わたしも日々元気にさせてもらっています。ひとは、エネルギーを自ら持とうとすることだけでなく、エネルギーのそばにいる、ということからも、新しい刺激を得られるんですね。