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リュウちゃんの懐メロ人生

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2016年07月30日
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カテゴリ:芸術・陶芸


「奇想の画家」伊藤若冲、
代表作「動植綵絵」全30幅、相国寺承天閣美術館で一挙展示

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前回のブログで紹介しました京都府立植物園でハスを鑑賞したあと、午後から相国寺承天閣美術館で開催されている「生誕300年記念・伊藤若冲展」を観に行ってきました。

以前から憧れていた「動植綵絵」全30幅が一挙に観られる、
これは必見だ!


リュウちゃんが若冲の鮮やかな鶏の絵に魅せられたのは、比較的最近のことで、ほぼ10年くらい前のことです。以来、京都で開催される「若冲展」には何度も足を運びましたが、あの極彩色の鶏の絵は、どこでもお目に掛かれなかったのです。

あの極彩色の鶏の絵、
何という作品なのだろう?


美術オンチのリュウちゃん、若冲の鮮やかな鶏の絵が、30幅から成る「動植綵絵(どうしょくさいえ)」という作品であると判ったのは、何と、今年の初めのことだったのです。

今年4月、東京都美術館で「若冲展」が開催され、東京では初めて「釈迦三尊図」(全3幅)と「動植綵絵」全30幅が同時公開されました(以下の写真は東京の「若冲展」のポスターです)

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今回の相国寺承天閣美術館で展示された「動植綵絵」は東京の展覧会とは違い、コロタイプ印刷で精巧に再現された複製画だったのですが、初めて観るリュウちゃんは大感激でした。

その感激を伝えたいと思い、今回からのブログでは、全30幅の「動植綵絵」を出来るだけ大きな画像で、出来るだけ鮮明にブログで再現してみようと思いました。承天閣美術館の展示は複製画なので、写真撮影が出来ることを期待していたのですが、残念ながら撮影禁止、なので、以下の掲載する画像は全てネットで公開されている画像をコピーしたのもになってしまいました。著作権上、多少の問題があるのかも知れませんが、「動植綵絵」全30幅を画像付きで紹介したいという誘惑には勝てなかったのです。ご容赦下さい。

画像紹介の前に、「動植綵絵」について、以下に簡単にメモします」。

~「動植綵絵」簡単メモ~


(1) 制作年代→宝暦7年(1757年)頃~明和3年(1766年)頃、若冲41歳~50歳の9年間で制作、若冲により相国寺に寄進されたが、明治22年(1880年)、皇室に献上、現在は宮内庁三の丸尚蔵館が保管、
(2) 絹本着色(けんぽんちゃくしょく)→高価な絹の布地に高価な絵の具で描かれたためか、260年を経た現在でも、昨日描かれた絵のような鮮明さを保っている。
(3) サイズ→全30幅共、縦約142cm、横約80cm,
(4) 画材→鳥、鳳凰、草花、魚介類などが、さまざまな色彩と形態のアラベスクを織り成す、中でも、鶏を描いた8幅は正に圧巻!


{伊藤若冲「動植綵絵」全30幅完全紹介(1)}


(!)
「芍薬群蝶図(しゃくやくぐんちょうず)」→宝暦7年(1767年)頃の作品、副題「艶霞香風」、華麗な芍薬の花の周りを群れ飛ぶ大小の蝶、この絵の主役は画面下の芍薬の花だ。

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(2)
「梅花小禽図(ばいかしょうきんず)」→宝暦8年作、副題「碧波粉英」、この絵に描かれた8羽の小鳥はメジロかウグイスか? 画面下に渓流が描かれているが、ここは「月ヶ瀬梅渓」なのか???

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(3)
「雪中鴛鴦図(せっちゅうえんおうず)」→宝暦9年(1759年)2月の作、白い雪に覆われた石の上の雄もオシドリが鮮やかだ。メスは水中に潜っているが、オシドリも雄のほうが鮮やかな鳥のようだ。

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(4)
「秋塘群雀図」(しゅうとうぐんじゃくず)」→宝暦9年(1759年)作、副題「野田楽生」、描かれた74羽の雀、個々の雀は皆、微妙に違っている。
上空にただ1羽だけ白い雀、これは雀のアルビノなのか?この白雀が画面を引き締めているようだ。

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(5)
「向日葵雄鶏図(ひまわりゆうけいず)」→宝暦9年8月作、副題:「初陽映発」、「動植綵絵」では初めての鶏の図、後出の鶏の図と比較すると首がやや長く、バランスが悪いように感じるが、堂々とした図だ。

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(6)
「紫陽花双鶏図(あじさいそうけいず)」→宝暦9年(1759年)秋の作、副題:「堆雲畳霞」、初めての双鶏図、前出の「向日葵雄鶏図」と比べても、この雄鶏は凄い貫禄だ!

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(7)
「大鶏雌雄図 (たいけい しゆうず)」→宝暦9年作、副題:「聯歩祝祝」、バックに何も描かず、雄雌2羽の鶏だけを描いた若冲としてはは珍しい作品。3作連続の鶏の図、この辺りで「動植綵絵」のメインテーマが「鶏の図」になってきたようにリュウちゃんは感じました。

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(8)
「梅花皓月図 (ばいか こうげつず)」→宝暦10年(1760年)頃の作、副題:「羅浮寒色」、梅の花に満月の図、「動植綵絵」シリーズでは唯一、動物が登場しない図です。美術オンチのリュウちゃんの眼には、少々迫力不足のように感じられました。梅の木に寄生する苔のブルーが印象的です。

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(9)
「老松孔雀図 (ろうしょう くじゃくず)」→宝暦10年(1760年)頃の作、副題「芳時媚景」、シリーズ屈指の人気作、孔雀の白い羽の先端に至るまで、リアルに描かれているのが印象的です。羽の先端のハート型にリュウちゃん大感激!、これは次々回紹介予定の(25)「老松白鳳図」に繋がって行きます。この作品の後、「白い羽の鳥の図」が繁出しますが、この作品の白い羽は若冲本人も気に入ったのかも知れませんね。

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(10)
「芙蓉双鶏図 (ふよう そうけいず)」 :宝暦10年(1760年)頃の作、副題「芳園翔歩」、(6)の「紫陽花双鶏図」とよく似た構図ですが、首を捻った雄鶏と、それに対抗するような雌鶏の描き方が斬新ですね。これは「求愛のポーズ」なのか?

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当初は一挙に30幅全部を紹介しようyと思ったのですが、図が縦長で大きいので、1回のブログで10幅ずつ、計3回に渡り紹介することにしました。

いよいよ次回には、このシリーズ一番の人気作(20)「群鶏図」が登場します。

乞う、ご期待!?

(以下、「伊藤若冲の代表作「動植綵絵」全30幅その2」に続きます)







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最終更新日  2016年07月30日 11時51分25秒
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