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【送料無料】クレイジー・ライク・アメリカ [ イーサン・ウォッターズ ] 近頃やたらと「うつ病」という言葉がメディアなんかで 目立つようになったな、と訝しく思っていたが、 本書を読み氷解した。 特に4章の「メガマーケット化する日本のうつ病」を読むと 日本の現状がよく分かる。 こういう状況は大手製薬会社の巧妙な戦略で ある病を治癒するためにクスリを開発するというより よくわからない症状を研究データを都合よく捏造し 特定の物質に抗するクスリを作り、病名自体を普遍化させる ということだ。 現在問題になっている「高血圧剤」も同じことだ。 勉強不足の医者が大量に患者にばらまき 製薬会社が儲かるという仕組みだ。 そもそも効果が怪しげだし、心の病を他者に委ねることの少ない日本人 だが、バブル崩壊後の閉塞した社会と自殺者が毎年3万人を超える という今の日本が、欧米の製薬会社にはターゲットとして おいしく見えたんだろう。 必要以上にダイエットが叫ばれ、あらゆる種類のサプリメントが出回ってる 現状をみると、「うつ病」も病気として定着しないか心配だ。 洋画なんかでは、ささいなことにカウンセリングを受けるシーンが よくあるが、これなんかもエステのよう広がったりして。 そもそもキリストベースの欧米の文化と日本の文化は本質的に異なる。 本書にあるが、スリランカの津波の際、文化も言葉も理解しないカウンセラー達が 大挙して集まり、現地では大混乱になったとか。 東日本大震災では、被害者たちの態度を早いうちから映像で見たせいか こういうバカ者は集まらなかった。 もっとも、放射能を恐れたせいかもしれないが。 おいらの言いたいことも本書のタイトルにつきるな。 左のCMの欄にも現れるが 【送料無料】のんではいけない薬新版 [ 浜六郎 ] も併読している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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