「時代劇の見方・楽しみ方」 大石 学
【送料無料】時代劇の見方・楽しみ方 [ 大石学 ]朝晩涼しくなり、半袖衣料をかたづけ始めたらここ2,3日また暑さがぶり返している。が、ベランダ菜園の野菜の実のつき具合が悪くなってきたから、こちらはもう収束だな。例年失敗しているトマトが今年はまずまずだった。ちょっと動くと汗が噴出してくる猛暑の夏だった。ギンギンに冷やした部屋で静かに本でも読んでいればよかったのだろうが、なにかとバタバタしていて集中できなかった。ここにきてようやく活字を読む気力がでてきた。水戸黄門をはじめとした、勧善懲悪、チャンバラといった時代劇はとんとテレビで見なくなったが、視聴者の嗜好もあるのだろうがセット作りや時代考証が面倒くさいと言った、送り手側の都合もあるのではないか。本書はドラマの時代考証等にたづさわってきた著者の研究の過程で知りえてきた知識をまとめたもの。内容に一貫性がないように思えるが、かえってどこからでも読めるので手軽だ。寺子屋は上方の言い方で、江戸では手習いと言ったとか、その寺子屋が全国に7万5千もあったとか、へえーと思える事例かいろいろ出てきて、案外面白い。本のサブタイトルほどは堅苦しくない。