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「池の水」抜くのは誰のため? 暴走する生き物愛 (新潮新書) [ 小坪 遊 ] いろんなジャンルの本を読むが、これは、日頃のボランティア活動の参考にと読んだ。 著者は新聞記者で、自身の取材などを通じ、生き物を話題性ばかり追って、様々問題点の本質を伝えていないか、を、自戒も込めて、事例を持って、検証している。 テレビ東京の池の水を抜いて、生物調査をする番組が人気の様だ。 と言うか、おいらもたまに見ている。 どんな生き物が現れるのか、というのがワクワク感は、子供も大人もないだろう😐️ 在来種の希少な生き物は、そう簡単に見つかるものではない。 城のお堀の回などでは、めぼしい生き物がいないときは、城の瓦の破片など見つけて、お宝と、生き物そっちのけで騒いでいる。 テレビのスタンスなんてそんなもんだろう。笑 ただ、単純に外来種と位置付けて、目の敵にするのは、いかがなものか? 淡水性のブラックバスが、太平洋を泳いで来る訳がない。外来種と騒いでいるほとんどの生き物が、人間様が、みずからの都合で、持ち込んだものだ。生き物は食い物次第で、その環境に必死で生きている。 ブラックバスを保護しようと言っている訳ではない。 この本の副題に、「暴走する生き物愛」とある。 自分勝手な感情論で論議したところで、結論などでない。 コロナ渦にあるが、目を道端にやれば、春の野草が、いつも通り顔を出している。 自然界にとって一番やっかいな生き物は、自分たちが垂れ流し、ヤバくなったら、脱炭素などと騒いでいる、人間様ではないのか。 もっと過激な表現にしたいのだが、 止めておく。笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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