二度読みたくなるミステリー
本を二度読むことはほとんどない。特に、トリックなどの謎解きが分かってしまったミステリーなんかが、そうだが、この小泉喜美子の「弁護側の証人」は読まざるをえないというか。ミステリーに関して書くときは、内容を書くのはルール違反だと思うが、この本に関してはルール違反どころか、死刑だな。笑全部読み終えて初めて面白さが分かる。絶版になっていたのが、ファンの願望が多くて再版になったといういきさつがある。おいらが読んだのも、再版のほうだ。作者はしてやったり、と、にんまりしてたことだろうが、いまは亡くなっている。亡くなったと言えば、藤田まことが亡くなった。中村主水は一度も見たことないが、はぐれ刑事の安さんは飯どきに放映していたせいで、よく見ていた。しかし、おいら達の年代は「てなもんや三度傘」だろう。珍念の白木みのるとのかけあいも面白かったが、毎回出てくる、ゲストのコメディアンがお目当てだったかも知れないな。76歳ということだが、近頃この年令が、年取ったとみるのかまだ若いとみるのか、わからなくなってきた。