理科実験助手のあり方について
2月に入ってからは、実験ばかりやっていました。2月10日は、小学校の最終日。どうしてもミョウバンの結晶を見せたかったからです。一つとてもきれいなのができました。今までの中で、一番うまくいったやつです。秘訣は・・・・企業秘密です。実験をやるために、毎日6時まで残っていました。ただ実験をやるだけでなく、色々条件を変えるなど、ちょっと工夫もしてみたり。こつこつと、レポートにまとめるつもりです。そうそう、来年度から、「理科実験助手」という職名を変えるというお話が来ました。私としては、ヤッタネという気持ちでいっぱいです。「助」という名のつく職種は、何かとひっこんでろ、というイメージがあります。「内助の功」「上司に仕える」「御給仕」という、「昔の主婦的な役割」というイメージ、というのが、私の中にありました。現実、周りの実験助手さんの動きをみていると、やはり教諭から言われたことだけをやったらおしまい、といった方が大多数でした。もちろんそうでない実験助手さんもいらっしゃるようですが。そして私自身は、そのイメージを払拭して、革命ばかり起こしてきました。授業はやはり担当の先生がやるとして、予備実験でのアドバイスとか、実験を考えたりとかは、私自身に任して頂けることがだんだん増えてきました。生徒からみたら先生なので、やはり生徒の質問には的確に答えられるように、勉強は欠かせませんでした。授業につくのであれば、その先生の言ったことはしっかり聴くとか。怪我をした生徒へのケアの方法も勉強するとか。もちろん言われたことはしっかりやる、「内助の功」も完璧にするといった実務面での努力も、人一倍行ってきました。それは、信頼関係を築く大きな基本だと思います。やることをしっかりとやった上での研究、革命だと私は心から思います。生徒指導や部活指導に忙しい教諭以上に、理科にかかわれるというメリットを活かして、理科教育の論文にチャレンジしようと思ったり。勉強・研究に励んで、よきアドバイスができる「実験助手」になりたいなと、目標も大きくなったり。「理数科教育の充実」最近の教育界でよく言われていることです。全国的に展開されている理科支援員は、どんどん廃止の方向に進んでいますが、やはり何らかの形で、理科教育に重点を置く方向に持っていっているようです。教諭以外で理科教育に専門に携わる者が、積極的に研究を行うことで、理科の質が少しでも発展できるのは、素晴らしいことだと思います。そして、もう少し欲を言わせて頂ければ、そのような成果を積むことで、少しでも「理科実験助手」的な立場の人の地位が向上することができたらいいなと、私は考えております。地位向上=職務範囲が広がる=より積極的に活躍できるようになると私は考えております。私の職種は、やはり臨時職員、パート、アルバイトという身分がほとんどなのが残念です。実際に、主婦や学生のお小遣い稼ぎ感覚でやっている方もいらっしゃいます。そして楽をしようと思えば、いくらでも楽ができる職種だと思っています。(そういう人が、理科実験助手の評価を下げているような気がします。)現場の先生の中には、それだけでは足りないとおっしゃっている方もいらっしゃるのも現状です。それだけ、今の教育現場は多忙なのです。本当は正職員での理科実験助手も増やしてほしいところです。優秀で研究に秀でたキャリア志向の理系卒の方、すごくたくさんいらっしゃると思います。安定した就職のチャンスがない、でも収入は普通のOLそれ以上に欲しい人もいらっしゃると思います。なんとか理科実験助手の地位が、もっと向上しますように。私も精一杯頑張ります