記念樹 懐かしの木下恵介アワー
桜の苗が 大きく育つ頃 僕らはみんな 大人になるんだあいつと こいつ あなたと私 真赤な頬っぺは しているが 日照りのときも 冷たい雪の日も 負けたら駄目だぜ 僕らの夢はいつでもお前と 仲良しこよし 空までぐんぐん のびてゆく 嬉しきゃ泣いて 悲しきゃ笑うんだ 仲間がみんな 見てるじゃないかそれでも淋しきゃ 大きな声で 呼んでみるんだ “母さん” と 冷たい風は 僕らをためすのさ 白い粉雪は 花びらなのさ泣いたら駄目だぜ そこまで春が 来てるじゃないか 手をのべて みんなで植えた桜に春が来て 今年も花がやさしく開く散らずにおくれ 僕が行くまで 散らなきゃ明日もお天気だ 日照りが続きゃ どうしているだろと お前のことが気にかかる 負けたらだめだぞ 僕が行くまで もうすぐ 爽やかな秋が来る 嬉しきゃ泣いて 楽しきゃ笑うんだ 仲間がみんな見てるじゃないか それでも悲しきゃ 大きな声で 呼んでみるんだ母さんとTBSで昭和42年ごろに放送されていたドラマです。孤児の話で子供心に泣けたっけ。