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2006年05月29日
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カテゴリ:羽駈羽駈旅行記
霧の草木湖
曇り空、霧のかかった草木湖


時折り雨、時折り晴れ、全体的に曇り空の今日、久しぶりに『富弘美術館』を訪れた。以前にも日記で紹介した“星野富弘”氏の詩画が展示されている美術館だ。一昨年からリニューアル工事のためにしばらく閉館していたが、昨年オープンの知らせを聞いて行きたい行きたいと思っていた。
白い建物は、バックの草木湖に映え、山の景色に溶け込んで静かな佇まいを見せている。銀色に光る“そら豆”のモニュメントは以前のままにそこにあり、やさしく私を迎えてくれた。

そら豆 入口


入口を入ってすぐのロビーには、大きな豆をころがしたようなグリーンのソファが並べられていて、照明を落とした展示室も清潔で落ちついた雰囲気。何度も見ているはずの詩画なのに、いつでも新鮮に心に響いてくる。

美術館より草木湖を見る
美術館からの草木湖


怪我をして首から下が動かないという星野氏は、口に筆をくわえて詩画を描いているが、著書の中で、こうしたハンデを負ったことを有難く思い、神様からの贈り物だと思うと言っている。自分の体や心がどんな状態であっても、それをそのまんまに受けとめ、与えられた環境の中で生きること。そうして自分らしく生きることを教えてくれる。たくさんの人たちがここを訪れ、詩画をながめ、本を手にするのは、星野氏が身障者であるかないかに関わらず、彼の生き方そのものが、私たちに与えてくれるものが多いからだろう。

心仁栄養を補給し、さて、お次は体にいい温泉へと向かう。富弘美術館から122号線を大間々方面へ車で15分ほどの水沼温泉。ここは渡良瀬渓谷鉄道の水沼駅。駅の構内に温泉施設があるのだ。跨線橋を渡って駅のホームから構内へ。

駅
温泉センターの文字が見える


そしてホームと並行している廊下をいくと、目指す温泉だ。かっぱの像が迎えてくれる。この地方に伝わる“かっぱ伝説”から、温泉のマスコットキャラクターをかっぱにしたそうだ。「せせらぎの湯」と「かっぱ風呂」という二つのお風呂があり、露天風呂からは新緑の山々が見え、とても気持ちがよく駅の構内とは思えない。

かっぱの像
かっぱの像

温泉からの景色
露天風呂からの景色

喫茶室
畳の大広間のほかに森の中の喫茶店みたいなこんな休憩所もある


この渡良瀬渓谷鉄道は、春から秋にかけて、トロッコ列車を運行している。窓のないオープンな車体をディーゼル車が牽引して、利根川沿いの単線を桐生から足尾までをのんびり走る。ちょうど駅のホームにはいってきたトロッコ列車、日曜日ということもあり、お客さんをたくさん乗せている。テーブルの上にビールやお弁当をひろげ、幸せそうな笑顔がいっぱいだ。カメラを向ける私に手を振ってくれる人もいて、こちらまで笑顔になる。

トロッコ列車
利根川渓谷沿いを走るトロッコ列車。水沼駅に停車。


ディーゼル車
ふだんはニ両編成だが、トロッコ列車二両を加えるためか、ディーゼル車で牽引。


自宅から往復2時間ほどのドライブ。体も心も元気になり、途中の農産物直売所でもとめた「ざる豆腐」と「みょうがたけ」を肴に、ナイターを見ながら晩酌を楽しんだのでした。





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最終更新日  2006年05月29日 08時09分22秒
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