細田長官、ノータイノー上着で登場!-地球のために、スーツを脱ごう
先日の日記、ビジネスマンの夏の軽装化問題の続きです。本日のニュース(朝日新聞、共同通信)より。細田官房長官が、6月からの永田町でのノータイ・ノー上着実施(9月末まで)に先駆けて、一足早く記者団の前に軽装で登場!(前日デパートで買った11,000円のシャツだとか。 値段の是非はともかく、環境新時代をリードするパフォーマンスに拍手・・・!!)ここで、永田町における軽装の動きを、以下に整理してみます。、<経緯>×2004年夏:首相が官邸内に軽装を呼びかける張り紙を出すも、浸透せず。○2004年7月~9月:経済産業省において軽装&冷房28度を実施○2005/3/29:首相が地球温暖化対策推進本部の席上で、首相と閣僚が率先してノータイノー上着を敢行しようと提唱。○2005/4/28:政府は閣僚懇談会にて、特別な場合を除き、原則として6月1日から9月30日までをノータイノー上着の軽装で執務することを申し合わせ。<現状>○2005/5/25(本日):細田官房長官が6月からの軽装励行に先駆けてノータイノー上着で記者団の前に登場。○国会でも衆参の議院運営委員会の理事会で軽装を提案済。 25~26度だった冷房を28度に上げ、委員会でのノーネクタイ、ノー上着を認める。×ただし、本会議は「品位」を重んじるとして上着、ネクタイを着用しなければならない。 ×上着を着ない場合、議員バッジの代わりに顔写真付きの身分証明書を提示。 しかし軽装化が提案された今月中旬の時点で、交付を受けた議員は半数強に留まる。 <今後>・2005/6/1:永田町で軽装始動。9/30まで実施。・2005/6/3:閣僚会議は全員が軽装で挑む予定。6月からは、テレビに登場する首相も閣僚もノーネクタイ・ノー上着になるわけですね。こうなると、難色を示す国会議員や、企業のお堅いおじさま方も、態度を軟化せざるを得なくなる・・・・ことを期待します!ところで、軽装化の効果を以下に挙げてみましょう。<民間の先行事例&その効果>○地方自治体で先行普及:熊本県は県庁で98年からノーネクタイを導入、白いポロシャツも可。関西などの2府7県と経済団体でつくる関西広域連携協議会では、99年の設立当初から、上着なしの「サマーエコスタイル」を提唱。○地球温暖化防止&企業の経費削減:軽装化実施企業は冷房の管理等によって、3年間で電力・ガス消費量を20%削減した企業もある。○接客業では「さわやか」とお客の印象も上々:滋賀県のびわこ銀行では2001年夏から、男性行員約800人が半袖ノーネクタイで勤務。当初は8月に12日間実施したが「夏らしくさわやか」と客の反応も良く、昨年は37日間に延長。同行本店の昨年の夏場の電力使用量は3年前に比べ約5%削減。○役場では観光PRに一役:鹿児島県指宿市は5月末から9月まで、会議でもアロハシャツ姿。「観光PRにもインパクトがある」という。(以上、asahi.comより)確かに、夏の軽装は見た目にも涼しげで印象よいですよね。「夏はビジネスでもカジュアル」がトレンドになって、「軽装化を実施してないと時代遅れ」くらいのムードになってくれるといいな!企業だけでなく、電車も銀行も映画館も飲食店も、みんな冷やしすぎです。禁煙も欧米に比べてたいへん遅く、近頃になってようやく分煙が広まってきた日本。「嫌冷権」という概念も確立されないものかと、切に願う次第です。しかし、私が働くオフィスは今日も室温24度!これでも環境ISO14000に批准してると言えるのでしょうかねぇ・・・・・!?言うまでもなく、軽装=冷房緩和=CO2排出量削減・ヒートアイランド化防止=地球温暖化防止が大前提にあります。近年の猛暑や冷夏、異常気象、世界各地での洪水多発など、地球は予想以上のスピードで温暖化に向かっていることが実感されます。地球の温度が上がると、害虫等が北上し、病原菌も活発になります。南極の氷が溶け、世界中の陸地が海に水没し、人間の住める土地も減少します。砂漠の面積が地球規模で拡大し、緑が急速に失われてしまいます。一人一人が、できることから今すぐ着手しなければ、地球は大変なことになるのです!!・・・ここのところを、軽装化に難色を示す頭の固い御仁は理解しておられるでしょうか。次世代ではなく、我々の世代で既に、世界的な異常気象が始まっているのです。