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藍野家の日常

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May 18, 2005
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テーマ:乗馬・馬術(33)
カテゴリ:すみれの思い
日本では、乗馬・馬術というのは、まだ一般的なスポーツではない。
最近、徐々に、乗馬クラブでの安価な「体験コース」なども用意されてきたが、
やはり、まだ「金持ちの道楽」という目で見られていると思う。

正直、確かに安い価格で参加できるスポーツではないかもしれない。
馬は体が大きい分、食費もかかる。広い面積の乗馬施設を維持する経費も大きい。
そして、生き物である馬の日常の世話し、人を乗せるためのトレーニングする
スタッフの人件費は、安くは済まない。

でも、皆さんにお薦めしたい。
機会があったら、ぜひ、馬の背に揺られてみて欲しい、と。

いきものの体温を感じながら体を動かす、ということ。
普段よりも目線が高くなる体験。
自分より大きな体に身を預けるひととき。

きっと、あたたかい「何か」を得られる経験ができると思う。

費用についても、1~2回の体験コースならば数千円。
観光牧場などでの引き馬(自分で手綱を操らず、係員が引いてくれる馬に乗る)なら
数百円から用意されている。
乗馬クラブで長く続けるときの価格も、さる乗馬に関する本の言葉を借りると
「テニスより高く、ゴルフより安い」といった辺り。

どうか、馬に乗るということを日常からかけはなれた行為と思わずに、
機会があったときには、ぜひ、馬といういきものとのふれあいを
より多くの方に体験して欲しいと、切に願っている。

余談かもしれないが、乗馬クラブで体験~初心者レッスンのために働く馬は
競馬を引退した馬の『再就職』である場合も多い。
馬といういきものは、仕事がなくなれば処分されるのが通例。
競走を引退し、その次の職がないときには、体の成長も終わらない年齢で
処分されて死んでいくことも、決して珍しいことではない。
乗馬の普及は、巡りめぐって、馬のいのちを救うことにつながっている、と
言うのは、やや飛躍した見方だろうか。

私すみれ自身も、競走で職をなくし、未来を見失ったことがある馬だから…





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Last updated  May 18, 2005 11:16:48 PM
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