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藍野家の日常

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June 3, 2005
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カテゴリ:すみれの思い
母が、楽天広場内のとあるBlogを読んだ。
公正のために先方にトラックバックしたいとは思ったが、いろいろ考えた末、
先方のBlog名やURLは掲示しないことにする。

そのBlogでは、ドッグフードの安全性について語られていた。
これを読んだ方々から、コメントも多く寄せられていた。
読者のお一人が、ご自身の読んでおられるサイトを紹介なさっていた。
「猫ですけど、えさを検証しています。」と、缶詰の食味検証や
手作りフードなどについて掲載しているサイトのURLを掲示なさっていた。

そのコメントへの管理人さんからのお返事は、
「こちらは犬の専門ブログです。
投稿されたブログは24時間後に削除させていただきます。」
だった。

たいへん悲しかった。

犬と猫は、ともに食肉目のどうぶつであることや、人間の生活圏で飼育されている
環境や歴史から、そのフードの安全性については、犬にとって猫での実例は
非常に参考になるはずである。
(もちろん、100%そのまま引用はできない。犬と猫はまったく別種であり、
必須栄養素や生活環境などが大きく異なる。「猫は小さな犬ではない」と
獣医師の言葉にある)
犬の専門Blogにおいても、猫のフードを実例に参考意見を述べた発言は
決して的外れではないはずだ。

そして、もっと大事なことがある。
犬と猫というどうぶつ種の違いはあっても、いのちに変わりはないのだ。

母は、個人的には猫のフードは手作りよりも信頼のおけるメーカーのキャット
フードが望ましいという持論であるが、紹介されていたサイトの「フードは手作りが
望ましい」という意見を真摯に読み、自身が弟妹(猫)たちに与えているメーカーの猫用缶詰が
「この商品から、大企業病という独特の悪意を感じたのが、わたしの気のせいで
あってほしいと祈っています。」と評されているのを読んで深く考えさせられていた。

もうひとつ述べておけば、私や母がこの場で犬を主題に語らないのは、あくまで、
いま現在、たまたま父母宅には犬がいないからだ。
「馬と猫のブログなので、犬の記事は…」と除外している訳では、決してない。
私すみれ(馬)や弟妹たち(猫)をきっかけに、より広い世界を知ることができたなら、
とても嬉しく思う。

一方的な非難になってしまうとは思うが、あえてここで言わせていただく。
本当にある一種のどうぶつ(今回のケースでは犬)が好きならば、「専門外」の
どうぶつについての事例は排除する、ということができるだろうか?
どんなどうぶつからも、また、自分とは見解の異なる方のご意見からも、
何かしら自分のために得るものはあるはずだと思うのだが。

専門を持つことは、大事なことだと思う。
ただ、専門を名乗ることを排他的行為の理由とすることは、たいへん悲しいことでは
ないだろうか。
ご意見をくださった方に対しても、そして、見聞を広める機会を自ら放棄してしまった
ご自分自身に対しても。





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Last updated  June 4, 2005 03:49:35 AM
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