The Smiths『SINGLES』
前回suede『SINGLES』でモリッシー/ジョニー・マーに触れたので。タイトル通り、シングルを集めたベスト盤だが、このバンドの真髄はなんと言ってもシングル曲にあるので、興味を持った人はまずこれから聴いて欲しい。やはり特筆するは、ジョニー・マーのギターの音。ストラトキャスターをこれだけ透明感あふれるサウンドで響かせることの出来るギタリストはそうはいない。コードカッティングのセンス、リフの作り方、抜群のセンスだ。しかも彼は、シーケンサーやシンセサイザーの類が大嫌いで、録音には一切そういったものを使わなかったという。哀しいかな、ベースとドラムがそれだけのレベルに見合った演奏ができていないのが難だが、しかし、スミス以降の彼のキャリアで(The TheとかThe Healersとか)、そうそうたるメンバーを集めての録音でも、これだけのきらめきが出せないところを見ると、やはりスミス時代のモリッシーとジョニー・マーという稀代の才能の持ち主が産み出す化学反応がなせる技なのだ、と思わざるを得ない。1 Hand in Glove2 This Charming Man3 What Difference Does It Make?4 Heaven Knows I'm Miserable Now5 William, It Was Really Nothing6 How Soon Is Now?7 Shakespeare's Sister8 That Joke Isn't Funny Anymore9 Boy With the Thorn in His Side10 Bigmouth Strikes Again11 Panic12 Ask13 Shoplifters of the World Unite14 Sheila Take a Bow 15 Girlfriend in a Coma16 I Started Something I Couldn't Finish17 Last Night I Dreamt That Somebody Loved Me18 There Is a Light That Never Goes Out