診察台から その6
歯医者通いはまだまだ続いている。歯石取りが終わって、今は虫歯の治療だ。長年ほっておくと歯垢も虫歯も溜まるらしい。先日、医者に今後の見通しを聞いたら言葉を濁された。もう暫くかかるらしい。それで、治療の具合に寄り診察台に横になって徒然に考える時間もあったりなかったり。本日のお題は日本語の独自性について。訳もなく、日本語は難しい、と思っている人は多い。ホントに多い。その証拠に、外国籍の人が流暢に日本語を話す姿を見ると「お上手ですね、日本語は難しいでしょう」と言って褒める人のなんと多いことか。一応、日本語教師の資格も経験もそれなりにあり世界百二十の言語に精通しているワシに言わせれば日本語ほど簡単な言語は、そうざらにない。それは以下にあげる二つの理由による。1)音節が少なく、開放性母音のため発音が楽。2)文法的例外事項が少ない。もっとも、日本語を難しい、とい人の言い分も、理解はできる。それは、書き言葉についての話だ。そんなわけで、次回以降は日本語の易しさについて、考えてみようと思う。今日はもうお休みなさい。