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カテゴリ:少女マンガ
雑誌「プリンセス」で20年以上連載し2006年12月号で完結したファンタジー長編マンガ「妖精国の騎士」の後日談短編集です。 プリンセスコミックスで54巻出ていますので、これが55巻目になります。 なにしろ20年以上追い続けていた話なので、完結してからも、なんかどこかで新しい話が出ているのがあたりまえのような気がしてなりません。 突然隣国に攻め込まれ滅ぼされたアルトディアスの双子の王子と王女は、忠実な家臣に守られて城を脱出する。しかし、追っ手と戦う中離ればなれになり、妹のローゼリィ姫は「緑の森」の妖精王に拾われ、妖精たちの中で育つことになる。 アルトディアスは古い王国であり、そこには「陽の剣」「月の剣」「光の剣」という3つの伝説の剣があった。それぞれ「使い手」に選ばれたものでないと抜けないが、剣がそのマスターを選ぶことがまれであり、3つの剣がそろったとき「創始の歌」が生まれるという。 アルトディアスのローラント王子は「月の剣」のマスターに選ばれていた。 そして、ほかの者は知らなかったが、妹のローゼリィ王女は「光の剣」のマスターだった。 そうして、アルトディアスを裏切った隣国ロリマー王の養子であるキリアン出身のアーサー王子が「陽の剣」のマスターだった。 周辺の国々の征服を目指す大国グラーンと、グラーン国王の野望を叶えるために「闇の第一皇子」と契約したキリアン出身のグラーン王妃。 一方、かつて光との戦いに敗北し地の奥深くの虚無の牢獄に幽閉された闇の王の長子が、その契約により「人の子」としてグラーン王子として生まれることになる。 人の世の戦いと、闇と光との戦い。その両方のキーとなってしまったローゼリィ姫の話です。 (もっとも「姫」といっても、男装の麗人スタイルが多いですけどね) 54巻の本編で、人の世の戦いは終わりました。アルトディアスは復活し、平和は戻りました。闇の王は代替わりし、とりあえず平和は訪れました。しかし、ローゼリィの旅は終わっていませんでした。 「凶運を招く」という光の剣(ルシリス)。必ず美しい「妖精」とも見まがうような乙女をマスターに選ぶというが、光の乙女はいずれもその命を全うできないという。この光の剣を永遠の眠りにつかせるための旅が必要になってきます。 グラーンが滅び、アルトディアスが復活し、ローラントが王になり、祝宴が続く中、ローゼリィはひっそりと一人旅立ちます、が、恋人のアーサー王子が追いかけ、二人で旅を続けることになります。 この後日談Balladは、旅を続けるローゼリィとアーサーの話とアルトディアスのローラント王のその後の短編です。 そして、20年以上前に、この妖精国の騎士の連載が始まる前に、プリンセスで短期連載された「はるかなる光の国へ」の世界につながることになります・・・ 【本日の言葉】 p127 たとえ先にどんな辛い別れが待っていようと、出会えないよりはいいと僕は思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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