弁当の下の小林秀雄
▲今日のおやつはお客さんにいただいた福砂屋のカステラ♪ふわふわのあまあま。コーヒーと一緒にいただく。(福砂屋のパッケージってほれぼれする)本日はちょっぴり暖かいですね。しかし!油断してはなりませんぞよ。この暖かさが風邪を招く要因となるのです。しっかり温くしてお休みくださいませ。最近、全く本が読めないというか読む気にならない日々が続いていて、とても心配しています。このまま、読書しない人間になってしまわないかと。懇意にしている裏葉柳さんが、なんと小林秀雄全集(おそらく新潮社の旧装・ただし8巻抜け)を¥1,000という、秀雄さんが聞いたらきっと泣くであろう値段で買占め、しかもその12冊を積んで、昼ご飯の弁当をその上にのっけて持って帰るという、恐れ多いことをしおったと聞きつけました。件の日記↓http://plaza.rakuten.co.jp/urahayanagi/diary/200812090000/小林秀雄は”文学部のアガリ”と言われたお方。その本を¥1,000で買えちゃうのもすんごいことだけど、それを理系男子に弁当の下敷きにされながら持って帰られたってことが、面白くもあり物悲しくもあり(笑)しかし、そういう「読書」こそが本物なのだと思います。たとえ、全集の1巻が抜けていても(しかも「無常といふこと」と「モォツアルト」が入っている巻っぽい)、天日にさらされて赤茶けた書物であっても、「読みたい」と決めて買う本の、その行為の、なんと清々しいことよ。(ご本人は即買い!とはいかず、悩まれたそうですが(笑))彼の取った行為ほどの熱意というか純真さを持って、読書に当たれているかといえば、私はそうではなくて、どうも邪念が多いんだよなぁ。ぼちぼち読書人に戻れるよう、体や心を慣らしていけたらと思っています。