あんずの花
先日、 「博士の愛した数式」を観て来ました。決して派手ではありませんが、深~く心に染み込む映画でした。人は皆、心の中に、多かれ少なかれ孤独や哀しみを持って生きている。そして、その孤独や哀しみを癒してくれるのもまた、人の心なんですよね。e^(iπ)=-1 から 、 e^(iπ)+1=0 への変化。これが、この映画のテーマだったのかなぁと感じました。無秩序なものに1をプラスすると0になるというオイラーの公式、e^(iπ)+1=0博士を始め、家政婦の杏子やその息子√(ルート)、そして博士の義姉の心が、この+1(人の心)によって癒されていく・・・。博士にとっての+1は、杏子やルートの、博士を想う温かくて優しい心であり、杏子やルートにとっての+1は、博士の純粋な心だったのかなぁ。そして、心を堅く閉ざしてしまった義姉にとっての+1・・・それは、博士、杏子、ルート、3人の温かくて優しい心の交流が、彼女の心をも溶かす+1になっていったのですねぇ・・・。映画の最後の、ウィリアム・ブレイクの詩がとても印象的で、この作品をより深く感じることができました。一粒の砂に世界を見る一輪の野の花に天国を見るつかみなさい あなたの手のひらに無限をひとときのなかに永遠を・・・。To see a World in a Grain of Sand And a Heaven in a Wild Flower, Hold Infinity in the palm of your hand And Eternity in an hour. 「博士の愛した数式」心がじわ~~~っと温かくなる、本当に素敵な映画でした。小説が映画化されるのって、期待はずれなことが多いのですが、「いま、会いにゆきます」と同様、原作とはまた違った素晴らしさがあって、本当に美しく温かく優しい映画でした。 (*^^*)そして、数字に限りない浪漫を感じたあんじぇでした~!ところで・・・、今日の日記のタイトル、なぜ「あんずの花」なの?・・・・って思いました・・・よね?(;⌒▽⌒A実は、この「博士の愛した数式」の中で、出てくるんですよ~、杏の花が~。^^杏の花の中を歩く博士とルート君♪娘の名前が杏(あんず)ゆえ、OH♪杏の花だ~♪と、とっても感動しました!!ロケ地は、長野の「あんずの里」です。以前から是非是非行ってみたいと思っていた所だったので、本当に感激でした!杏咲く 枝天に向け 天に向け娘が生まれた年に新聞の記事で見つけた俳句です。誰が詠んだのか定かではありませんが、枝を天に向けて咲き乱れている杏の花!いつか「あんずの里」を訪れて、その煙るような花の中を歩いてみたいな♪ あんじぇp.s.どんな数字でも嫌がらずにかくまってやる実に寛大な記号、√(ルート)だよ博士の言葉に感動!(*^-^*)☆°