欲しいものと、なりたいもの
成功哲学書でも、願望実現をテーマにしたセミナーでも、必ず出てくるのが、手に入れたい「夢のリスト」をつくるということですよね。成功したいと言いながら、なかなか実現できない人や人生を変えたいと願いながらも、なかなか変えることができない人は、夢や目標が明確でないから、だから夢や目標を明確にしましょうということを成功者と呼ばれる人たちは必ず、口々に語ってきました。そして、成功したい、人生を変えたいと願う多くの人たちが、夢や目標をリストにするということを実践していますよね。「夢や目標をリストにすること」という知恵を知った人たちのうち、実際に夢や目標を紙に描いてリストにする人たちは、10人のひとが知恵をきいたとしたら、10人のうちの2人くらい。いわゆる、8対2の法則というやつですね。ですが、夢や目標を紙に描いても、実際に実現していく人は、さらにそのうちの2割と言われています。つまり、目標や夢を紙に描くという知恵を聞いた人の100人中2人くらいの人しか、夢を実際に実現する人がいないということになってしまいます。いったいこれはなぜなんでしょう。マスターはバーテンダーとして、ショットバーのカウンターに立っていたことで、数多くの成功者と呼ばれる人たちに出会うという幸運に恵まれました。そして、豊かな人生を目指して、夢を現実にしようと、起業したり、ビジネスにであったりする人々にもたくさんたくさん出会ってきました。ところが、多くの人は、夢を描き、目標をかかげ、夢の実現に向かって、走り出すにもかかわらず、いくつもいくつも壁にぶつかっていくうちに、うちひしがれて、やがてはしることをやめてしまいます。ある人は、また新しいことをみつけて走り出しますが、ある人は走ることに疲れ果ててしまい、「人生なんてこんなもの、夢より目の前の現実をみなくちゃ」と夢を追いかけることをやめてしまいます。そして、何度も何度も挫折しながらも、また新しい機会をみつけてリトライする人たちも、また何度も何度も壁にぶつかっていくうちにやがて、「夢はかなわないもの」、「自分には、その力がない」というところにいたってしまいます。そのひとたちの表情をみていると、口では「いや、夢は諦めていませんよ、がんばりますっ」って言ってはいるものの、無意識の部分で「もう無理だな」って思い込み始めているのが、垣間見えてしまいます。そして、成功者と呼ばれる人たちの中にも、幸せで豊かな人生を送る人たちと、経済的にも名声的にも豊かになっているにもかかわらず、どこか満足のない、どこか競争から降りられない、どこか不安のかげりをのぞかせたままにしている、不幸せな成功者がいるんだということも、肌で感じるという、貴重な経験をすることができました。どうして、先人達が異口同音に言うように、夢と目標を紙に描いてリストにするということをして、それに向かって行動を起こす人がそれだけいるにかかわらず、人生に深い満足と生きがいを感じる、幸せな成功者とばれる人の人生を手に入れる人は、ごく一部なのでしょう。多くの幸せな成功者と呼ばれる人たちと、そうじゃない人たちと出会い、みえてきた大きな違いは、どうやら多くの人たちが描く、夢と目標自体がそもそもずれているらしいということです。多くの人たちは、実現したい夢、目標を紙に描いてリストにしなさいと言われると、どんなものをリストにするでしょう。よくあるのは、こんな家に住みたい、カッコイイスポーツカー、高級車に乗りたい、海外でスキーをしたい、ハワイでのんびりしたい、本を出版して、講演活動をしたい、起業して、そのビジネスをいついつまでに上場させたい、いついつまでに月収○○万円というような感じのことを描くのではないでしょうか。実はコレ、マスター自身も長いこと、これらをリストにずっと描いていました。ところがある日、ふと疑問に思いはじめたんです。「あれ?自分はこれって、本当に欲しいのかな?」って。「大体、なんで高級スポーツカーが欲しいんだろう?」、「なんで、こんな金額欲しいんだろう?」、「冷静に考えたら、こんなになくても、じゅうぶんに豊かに暮らせるのに、なんでよりによって、こんな天文学的な金額(笑)を描いているんだろう?」、「起業して、上場して、何を得たいと思っているんだろう?」こんなことを、ある時から考え、自問自答するようになって来ました。そして、ある時みえはじめたのが、自分が欲しいと思っていたものの多くは、実は自分をよく見せるために必要だとおもいこんでいたツール、自分の中で隠されていて、みないようにしてきた、欠乏感とか、無価値感を補うためのツールじゃないか?、コレっていうことでした。そう、よくある、美人を連れて歩いてたら自慢みたいな、カッコイイ彼氏と一緒に歩いてたら自慢みたいなことを言って、ホントにカッコイイと信じ込んで吹聴しているコみたいなあの滑稽さが自分にみえてきはじめたんです。そう、自分がどれくらい人の評価が気になっていて、人によく思われたいか、悪く思われたくないかが大事で、見栄えのよさそうなものをたくさんかき集めることで、自分のことをよくみせようとしていたかが、みえてきたんですね。そして、マスターの当時の夢のリストに欠けていたものがなんだったのか、多くの人が夢や目標をリストにしているにもかかわらず、なかなか実現できずにいるのはなぜなのかが、だんだんみえるようになってきました。当時のマスターの夢のリストに欠けていたもの、そして多くの人たちが夢や目標を設定する時に見落としてしまっているものとは、いったいなんでしょう。それは、当時のマスターも、多くの人たちも、欲しいもの、欲しい状況は描くけれど、どんな自分になりたいのか、どんな人生を送りたいのかという、「どうなりたいのか」ということが忘れられていることにあるようです。勿論、家やクルマや海外の生活は、豊かさを味あわせてくれ、達成感と共に、楽しい生活、満足感を味あわせてくれる、素晴らしい体験を与えてくれます。ですが、わたしたちは、物や環境は、満足は味あわせてくれるけれど、本質的な幸せや充実感は、物や環境が与えてくれるものではなく、自分が自分らしく、人生をイキイキと生きる中にあるということを無意識の部分では、ちゃんと知っているようです。わたしたちの多くは、夢を描けといわれたら、「宝くじがあったたら欲しいもの」みたいに、今の自分では手に入れられないと信じ込んできたものを並べ立ててしまうことがありますよね。ですが、人生をホントに深い満足と、生きがいの中で生きる、幸せな成功者と呼ばれる人たちは、夢のリストに欲しいものを描いてきて、手に入れてみて、「おや?」って思ったか、なかなか手に入れない自分を振り返って「おや?」って気づいたかして、欲しいものから、なりたいものに意識を切り替えていったようです。そして、幸せな成功者達は語ってくれます。自分の大好きな事をして、そして自分らしく生きることを選択したなら、もう物を追いかけなくても、豊かさが向こうからどんどんやってくるということを。どうぞ、イキイキとした人生を生きてみてください。そうすれば、ホントに不思議なのだけれど、世の中が力を合わせて、わたしたちに機会と豊かさを運んできてくれることが、きっと実感できるようになるでしょう。あなたに豊かさと幸せが届くことを、こころから応援しています。PS マスターが29日から東京に行きます~。 29日の晩、渋谷でブログやメルマガを応援してくださっている、 読者の方々と懇親会を持ちたいなって思います。 マスターって、どんなヤツ? 会ってみたいなっていう、キトクな方は(笑)、 このブログの私書箱に、どうぞご連絡くださいね。 お会いするのを楽しみにしています。