「あぶく銭」の使い方を、結婚や恋愛にあてはめる
先週見たあるテレビ番組で。「悪銭身につかず」を実験していた。働いた対価として金銭をもらったときと、あぶく銭としてもらったときの行動の違いを比較しようというもの。3時間、ゴミ拾いのアルバイトをする。「対価は5千円」と、作業前に聞かされていたグループ。もう一つは、3時間のゴミ拾い対価は「2,500円」と聞かされ、終わったときにもう2,500円のボーナスが出たグループ。最終的にもらった合計は、どちらも同じ5千円である。それぞれが、もらった直後に空腹でランチに出かけさせられ、お金の使い方を報告させられるという実験。前の組は、堅実だった。ランチセットなどでみんな700-800円で収めている。後の「思いがけない2,500円のあぶく銭を手にした」組は、みな豪勢。900円くらいのランチのあとに800円くらいのデザートをつける女性、定食のあとにもう一品を頼む男性、2,500円の特上うな重で使いきる男性・・・いろいろ示唆がありますね。・金銭は、もらうときも使うときも、予想していたかどうかではなく絶対水準で判断しましょう・不労所得は、ゼータク消費を活性化する。だから景気のためには不動産や株は上がってないといけない。べつに、実現益である必要はない。「あがってる!儲かってる!」という評価額の上昇だけで十分。相場の上昇は、実際の消費を生み出し、また金融市場に還元されて流れ込む。逆に相場が下落すると、実現損が出てないのに含み損になってるだけでも、消費意欲は細る。さて、このブログのお約束。結婚や恋愛にあてはめると?やたらとモテすぎるのはよくないかも。成果を実現(ここでは結婚と定義)してもないのに、アプローチや申し込みがやたらめったらくると、自分を見失うことになりそう。「高い評価額」のままで、いい気分で遊んでるんじゃなくて、ちゃんと「実現益」にさせないと、ということですね。逆に、「ひょっとして含み損かも」と思いはじめると、先送り行動に出ちゃったり、とかね。ではまた。