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カテゴリ:汗・熱中症・暑さ対策・体臭
本当は怖い家庭の医学(診察日:7月24日)より
猛暑に気をつける病スペシャル 『猛暑に気をつける病その(2)~夏の死角~』 S・Mさん(女性)/66歳(発症当時) 無職 糖尿病を患い、長年暮らした田舎から娘夫婦がいる東京に 移り住むことになったS・Mさん。東京へやって来たその日、 クーラーが苦手な彼女は、自分は暑さに強いタイプと思い、 娘がエアコンを入れてくれようとするのを断ります。 そうして新生活をスタートさせた翌日、 孫と二人で留守番をすることになったS・Mさん。 その日は朝から30度を超える真夏日でしたが、 冷房なんて身体に悪いだけとエアコンを切ってしまいます。 事実いくらか汗をかいてはいたものの、 彼女はあまり暑さを感じていませんでした。 ところが昼下がり、突然、吐き気に襲われたS・Mさん。 休んでも吐き気は一向に治まらず、 全身が沈み込むような倦怠感にまで襲われるようになります。 (1)吐き気 (2)倦怠感 ⇒熱中症 <なぜ、S・Mさんは熱中症に?> 「熱中症」とは、体内に溜まった熱を下げることができず、 体温が異常に上昇することで様々な障害が出る病。 最悪の場合、死に至ることもあるのです。 熱中症というと屋外でなるものと思いがちですが、 何と3割以上が屋内で発生しています。 しかも屋内で熱中症になった患者の およそ6割は、65歳以上の高齢者なのです。 ではなぜ、S・Mさんのような高齢者が、 屋内で熱中症になってしまうのでしょうか? そもそも私たちは全身の知覚神経の働きによって、 暑さ寒さの気温の変化を感じ取っています。 ところが、年を取るにつれ、この機能は少しずつ衰えていくのです。 若い人と高齢者の温度の感じ方を比べると、 高齢者の方が2℃~4℃も感じ方が鈍くなることが分かっています。 つまりS・Mさんは、暑さに強いと思い込んでいただけ。 実際は、温度に対する感覚が鈍くなっていたのです。 さらに、知覚神経が衰えると、喉の渇きを感じる働きも鈍くなります。 その結果、水分を摂らなかったため、体内の水分が足りなくなり、 汗をかけなくなったS・Mさんの体温は急上昇。 加えて彼女の場合、もう一つ悪条件が重なっていました。 それは糖尿病を患っていたこと。 糖尿病や高血圧など生活習慣病を抱えていると、 知覚神経や自律神経の衰えがいっそう進み、 暑さ寒さを感じ取る機能が、極めて弱くなっていることが多いのです。 こうして、暑さを感じず水分も摂らなかったS・Mさんは、 結局、40℃近くにまでなった室内に居続けてしまいました。 その結果、体に溜まった熱は排出されず上昇し続け、 ついには、脳や中枢神経の働きを阻害。吐き気や倦怠感、 そして意識障害という最悪の状態に陥ってしまったのです。 娘さんの通報もあって、緊急の処置を受けることができたS・Mさん。 1ヵ月後には無事退院し、現在は、気温と水分補給に気を付けながら、 元気に暮らしています。 あなたは最近 糖尿病などなんらかの生活習慣病を抱えていませんか? 暑くても 喉が渇かないことはありませんか? そして何より 自分は暑さに強いと勘違いしていませんか? ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 高齢者が熱中症になる原因 温度の変化に気づかないこと これは温度を感じとるセンサー「知覚神経」が 加齢とともに衰えてしまうことが原因だと考えられている。 温度変化に鈍いと熱中症の危険が… 今回の検査は「温感検査」 加齢ととともに真っ先に衰えてくるのが足先のセンサー。 足がその人の温度を感じる能力を診断するバロメーター。 温感検査の方法は 1)熱を発する器具を足の裏に当てる 2)皮膚と同じ温度から温度を上げていく 3)温度が変わったと感じたらスイッチを押す 世代別温感検査結果の平均温度 20~30代 2.9度 40~50代 4.2度 60代 5.3度 70代 6.2度 もっと熱中症患者が増加するのは 梅雨が明けた7月下旬から8月上旬。 身体が暑さに慣れておらず大量に汗をかくことで熱中症になりやすい。 <熱中症にならないためのとっておきの方法> 用意するのは水と食塩 大量に汗をかいた場合 0.2%の食塩水を飲めば熱中症になるのを防げる 飲料水500ccに食塩(1グラム)約ひとつまみ 実験の結果 体力回復に最も効果があった。 食事で塩分が多い人は飲まないほうがいい? 急激に大量の汗をかいた場合は きちんと塩分を補給する必要がある 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ■楽天「熱中症・飴」で検索 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.26 20:12:07
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