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みんなの家庭の医学(2011/5/3放送)より
長引く治らない症状 本当の原因をもう一度探ります! 名医のセカンドオピニオンスペシャル セカンドオピニオンとはなかなか治らない1つの病に対し 今までの医師だけでなく他の医師に違った角度から診断を求めるもの。 それこそが今までの長引く身体の不調を解決する大きな手がかり。 <胃腸の悩み> 40歳・男性から寄せられた、 「薬が効かないひどい胸やけに悩まされている」というお悩み 半年前から、食べ物を飲み込むと喉の奥で 「つかえた」感じがして、ひどい胸やけが起こります。 病院に行って診察を受けたら「逆流性食道炎」と言われました。 胃酸を抑える薬が処方されたのですが、 ほとんど効かず、今はもう飲んでいません。 食事の度に必ず胸やけするのでとてもつらいです。 一体、どうしたいいのでしょうか? 【ファーストオピニオン】 逆流性食道炎 名医が導き出した、セカンドオピニオンとは? 胸やけとは、胸の前のあたりが熱くなるような非常に不快な感じのする症状です。 食道に炎症が起こったり、何かの原因で刺激されると胸やけを感じます。 刺激をするもので一番多いのが胃液です。 その胃液が胃から食道に逆流しないように、 胃と食道の境目(下部食道括約筋)がいつも締まっています。 食事をする時だけ開いて、それ以外は ずっと締まっているため、逆流は起こりません。 ところが、何らかの理由で胃液が逆流し、胸やけが起こってしまいます。 その原因は大きく3つ考えられます。 <胃液が逆流してしまう原因> 1、 筋肉の緩み 締まっている下部食道括約筋がゆるんでいる場合、 常に逆流してしまい、胃液が食道に上がってしまうため、胸やけがしてしまう。 2、 肥満・妊娠 お腹の中の圧が高くなって胃袋を押さえてしまう場合。 例えば、妊娠、肥満など。 特に内臓脂肪が付く肥満の場合には、内臓脂肪が胃袋を押さえてしまう。 3、 食道の蠕動運動の低下 食道には、胃袋の中の胃液が上がってきても押し戻す働き(蠕動運動)がある。 この働きがあると、一回逆流しても15秒くらいで戻ってしまう。 そのため、胃酸に弱い食道でもあまり炎症を起こしたり、 強い症状が出たりすることはないが、 加齢が原因で筋肉の力が弱くなった場合、 一旦逆流すると食道から長時間押し戻すことができず、 気持ち悪いといった症状が出てきてしまう。 逆流性食道炎と診断され、適切に胃の酸を抑えるような薬を処方されて きちんと飲んでいるにも関わらず症状が続いているということは、 胃の酸が関係していない食道の炎症ではないかと考えます。 【木下先生が導き出したセカンドオピニオン】 新型 好酸球性食道炎の疑いあり 好酸球性食道炎とは、1997年に世界で概念が確立された非常に新しい食道炎。 「好酸球」とは白血球の一種で、アレルギーで炎症が起こった場所に集まり、 悪さをすることがあるといわれている。 血液中では細菌から身体を守ってくれますが、 本来いないはずの食道に来てしまうと炎症のもととなります。 また、好酸球性食道炎の場合、食事内容や カビの胞子を飲み込むことも原因となるといわれています。 患者さんの80%が男性で、中年の方に多いといわれています。 「好酸球性食道炎」かどうかを確認する必要がありますので、 細胞を取る検査を受けるとよいでしょう。 なお、この好酸球の細胞検査ができる病院は 大学病院など大きな病院に限られています。 <先生のお勧め治療方針> 相談者の方は、今かかっている主治医に相談の上、食道の細胞検査をお勧めします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.04 21:10:07
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