ちょっと今日はシリアスに
報道ステーションで、最近話題の塾の事件について見てた。これは、大学時代4年間を塾講師をしていた立場から見ても、非常に悲しい出来事です。悲しい。実に悲しい。今の日本の教育制度がゆがんでいて、その中で本当の教育が出来る私塾にいながら、何であんなことをするのか、と。この事件を見ていて思い出すのが、営業でお邪魔した、とある有名な塾の塾長(平たく言えば、社長さん)に聞いたお話。この方は、日本の教育について本当に憂いていて、「僕たち民間の私塾が日本を支えるしかない」と考えている、実に尊敬できる先生。本まで出したりしています。「ゆとり教育」というのが本当にダメにしている、ということをおっしゃっていたのですが、そこで「今後、塾の先生になる人たちも、ゆとり教育の弊害を受けた人たちになる。そこをどう塾側の教育で育てていくかが課題」とのこと。今回のケースを見ると、まさにそんな事件です。「邪魔されると思ったから」ということで、その先生は、生徒に「拒絶」されたことを、「自分自身が否定された」と思ってしまったらしい。いろいろな事件もあって、おそらく自尊心が本当に細く弱りきっていたのではないか?と思います。そういう中で、今回の「授業拒否」という行動が、最後の砦を破ってしまいそうになったのかもしれません。そうなると、彼も生きていけません。そこでああいう行動に出てしまった・・・(全て推測ですが)とはいえ、彼のしたことは許されることではありません。ただ、こういう人がこれから増えてくるはずで、それは心を鍛える教育をしていないからなのかなあと思ったりもしています。戦前の「修身」のような科目を作れ、とは言いませんが、きちんと心のありようを見直す「道徳」の時間はきちんと復活させた方が良いように思います。もし、今の先生が教えられないのであれば、人生の機微を知っている高齢者の方に教えてもらうもよし。そういう制度を考えないと、昨日のシルクロードでの中国の教育のように「国のために」という大義を持った国家には、日本は到底かないっこありません。国家百年の大計は教育からです。郵政の小泉の次は、教育の○○というような総理が出て欲しいのだけれども、無理かなぁ・・・