山陰街あるき(6)-萩 その2
北の総門を抜けて、お城を目指していきます。このあたりは上級武士の屋敷があったあたりで、普通の裏路地にも凛とした雰囲気があります。まさにまちじゅうが博物館です。あちこち見学しながらテクテクと路地を歩いて、萩城跡・指月公園へ。天守閣は取り壊されており、現在は碑が残るのみです。うしろに見えるのが指月山です。天守閣跡に登って、ちょっと眺めてみました。街のすぐそばに山が迫っている様子が分かります。振り返ると海が見えますし、指月山には山城の準備もあったようで、徹底的に守ることを考えていたことが分かります。城下町にも色々と仕掛けがしてあり、お城に近いほど上級武士が住むようになっていたようです。萩は小さな街ですが、徳川との戦いに備えるという緊張感がずっと張り巡らされていた土地なんだと感じます。さて、次のスポットへ行こうとバス停に行ってみたら、またも、ちょうど出発したところでした...orz仕方がないので、またもや歩きます。どーも、今回の旅はバスの時間に恵まれていない気がします。テクテクとあるいて、当時の重臣であった口羽家住宅へ。内部にはボランティアのガイドさんがいて、色々案内してくださいます。その近くにある堀内の鍵曲(かいまがり)に行ってみました。鍵曲というのは、塀を高く建てた路地を急激に曲げることによって、一気に攻め込んで来にくくするための工夫です。萩の街はこのような仕掛けがあり、戦時に備えて作られた街であることがよく分かります。平安橋を渡って、堀内地区から平安古(ひやこ)地区へ入ります。堀内は重臣の住む街で、こちらは一般の武士が住む街です。こちらにも鍵曲があります。舗装はされていますが、鍵のように曲がっているのが分かりやすいのはこちらですね。さらにトコトコ歩いて、田中別邸へ。となりは、夏みかんの栽培が始まったことを記念した、かんきつ公園になっています。夏みかん祭りは明日ここで行われる予定だったのですが、準備の状況を見て「足を運ぶほどでもないか」と思いました(^^;)今度は無事にバスに乗れて、藍場川へ。川の水を自宅の中に取り込んだ庭園などが見所です。が、到着時間は5時を回ってしまったので、外からの見学のみになりました(T_T)むーん、あと1本早いバスに乗れていれば。。。とはいえ、外からでも十分に風情は感じられました。萩の観光はこちらで終了。だいぶ歩き倒したので、外へ美味しいものを食べに行こうという気力も無くなり駅へ戻ります。大げさな名前?のついたホテルと同じビルに入っている居酒屋さんへ。定食というかセットメニューがあったので、それを注文してみました。一人旅でも、あれこれ食べたいので、こういうのは嬉しい♪このほか、天ぷらや茶碗蒸し、ごはんも付いてきました。その中でも、お刺身が美味しい!と思ったので、刺身を追加オーダー。魚自体が美味しいのもあるのですが、しょうゆが一風変わっていました。甘めの醤油なのですが、とても旨味が深く、刺身に良く合います。おそらく地元の醤油なのではないかと思いますが、萩に行ったら味わいたい現地の味だと思います。だいにんぐ まめた住所:山口県萩市椿東(JR東萩駅前) 萩ロイヤルインテリジェントホテル内電話:0838-21-4689営業:11:30~14:30 18:00~23:30(L.O.22:30)定休:不定休駆け足で観光しましたが、萩はギュッと凝縮された街だと思います。細かく見ていくと、時間がいくらあっても足りなさそうです。明日は津和野に入ります。続く。本日の歩数:22,406歩萩は、まちじゅうが博物館!