カテゴリ:Q&A
2 コードを知る~1話~
コードとは、例えて言うなら「道」のようなもの。 それに対して、メロディはその道を走る「車」に相当する。
コードという名の道は、 車1台が走行できる車線を何本か備えている。 その車線を自由に選びながら、 メロディという名の車が目的地に向かって走るのだ。
車が走った軌跡はそのまま主旋律となり、 音作りの根幹を形成する。 一方、道は車を誘導すると同時に、 車が快適に走行できるようにサポートする役割を担っている。 それは、メロディに対するコードの役割そのものでもあるのだ。
例えば、その道の車線が3本あるとする。 先にも述べたように、 車はその時々によって車線を自由に変更する。 言うまでもなく、車が通過する軌道は1本だ。 しかし、車が走る道は、それがどの車線を走ろうが 常に3本のルートを確保している。
ということは、しかるべきタイミングで起用されるコードにも、 3種類のパターンが存在すると考えることができる。 ひとつのメロディに対して、 使用できるコードの種類や進行は、ひとつとは限らない。
これが5車線の道だったら、 コードの選択肢も5種類に増えるというように、 いくらでもあてはめることができる。
それによって、曲のイメージが 劇的に変わってしまうのは、よくあること。 だから…この道は、 曲作りにとって、とても重要なファクターなのだ。
では、どのコードを選ぶのか…
それは作り手のセンスひとつにかかっている。 単に車線の多い道を持っているだけでは、 理屈好きの頭デッカチという他はなく、自慢にもならない。
その道の中から、どんな進行を決定していくのか… コード・アレンジの真価は、その一点に集約される。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.10.13 20:02:41
コメント(0) | コメントを書く
[Q&A] カテゴリの最新記事
|
|