家の建築時期はいつがいい?
平成25年の税制改正法案、年度内に成立しましたね。当初は、5月頃までずれ込むのではなんていう話も出ていましたが、元々、3党で合意していたとはいえ段取りよくまとめられたのはさすがは政権なれしている自民党というところでしょうか。これで消費税8%増税時にあわせて平成26年4月から住宅ローン控除が拡充されることが決定しました。26年3月までが控除期間10年で最大20万円(住民税からは97,500円)、26年4月からは控除期間10年で最大40万円(住民税からは136,500円)になります。平成9年3月のときは住宅ローン控除はどうだったでしょうか。増税前年の平成8年1月1日から12月31日に入居した場合は、控除期間は6年で控除金額は1年目から3年目は最大で30万円、4年目から6年目は最大で25万円でした。当時はローンも土地に対する部分は対象にならず、しかも当時は住民税から控除する制度もありませんでしたので実際に受けられる控除額はもっと少なかったような気がします。増税した年の平成9年1月1日から平成10年12月31日までの入居の場合は、控除期間6年で最大で3年目まで35万円、6年目までが25万円でした。つまり増税の前後ではそれほどローン控除の金額に変動はなかったことになります。(その後消費税増税後の景気減少の対策として平成11円から控除期間15年に拡充されました。)こうなると今回は、消費税5%のうちに家を購入するのが得か、それとも消費税8%になっても拡充された住宅ローン控除を受けた方が得か、少し検討が複雑になっています。5%増税の時は、前年の平成8年9月までに契約すれば3%の消費税率又は平成9年3月までに引き渡しを受ければ3%の税率が受けられるということで、販売する側もお客さんに説明しやすい状況でした。私も当時、入社1年目でしたが、消費税の説明から何件も依頼に結びつけることができました。今回は、お客さんの所得状況、自己資金の状況(増税分を現金で払えるかどうか)等、詳しいヒアリングを行った上でのアドバイスが必要になります。逆に、この辺の話を初回接客時にわかりやすく説明できれば、かなりの差別化につながるんじゃないでしょうか。