8月6日に思うこと
今日は、原爆の日です。 子供の頃、夏休みになると 原爆の特集番組が多く、詩の朗読や直後の画像などが とても怖かったのを憶えています。 私は、父方が東京で母方が広島です。 母と叔母は、疎開していて被爆は免れましたが 母方の祖父母や叔父、伯母に被爆者でした。 以下は、2年前の8月に楽天ブログに書いた日記です。 2004年8月6日 2月の日記に「伯母の大島」のことを書きましたが 母方の伯母は被爆者でした。 子供時代の写真を見ると目の大きな美人だったのに 中学生で被爆して顔と腕にケロイドが残り結婚もしませんでした。 多趣味だった伯母が晩年近く、といっても40代で着物にはまり 54歳で他界したときには、沢山のしつけの付いたままの着物が残りました。 私が着付けを習い始めたとき「一緒に着物で出かけられるね」と とても言って喜んでくれて あれがいい、こんなのを買ったとよくおしゃべりしました。 あるときポツリと「着物なら夏に長袖でいられるでしょ…」 そんな言葉を洩らしました。 「傷のある腕を見せなくていい」ということです。 私は、ハッとしたけど何でもない振りをするのが精一杯。 どう返事をしていいのかわかりませんでした。 着物は、そういう哀しみも包み込んでくれるんですね。 夏になるといつも思い出す伯母の言葉です。 息子は、登校日です。 仏教関係の彼の学校は、8時15分にお焼香をするのだそうです。 お数珠を持って出かけました。 でも本音を聞くと 「何でこんな昔のことで あれこれ騒ぐのかわからない、面倒臭いと思う。」 広島に生まれた子供でも そんな風に考えるんですね。